20/10/24 リーガ: クラシコの結果は!? | 欧州サッカーに関するナニカ

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今日は20/21シーズン、リーガ前半戦の趨勢を決めるのクラシコがありました。

 

メッシの退団発言含めて内部がゴタゴタしているバルセロナ

一方、ホームでCL含めた2連敗を喫してジダン解任の噂も出始めたレアル

両チームとも万全ではない中の1戦。

 

前半は白熱・緊迫した展開。

開始早々、レアルがベンゼマからスペースランニングができるヴァルベルデへ絶妙なスルーパス。ピケ、ラングレの間を割りヴァルベルデが逆サイに正確に流し込みあっという間に先制。やっぱりヴァルベルデの走力は大きい

 

バルセロナもすかさず反撃。メッシが下がって受け、不意をついた

得意のアルバへの裏へのパス一撃でナチョを破り、ファティが押し込んでゴール。

バルサお得意のホットラインで同点に追いつく。

 

その後は一進一退の流れ。ここ2戦とは見違えるようなレアルが中盤のプレス

こぼれ球を拾いポゼッションを高める一方で、バルサはメッシのドリブル、ワンツーでレアルDFに襲いかかる。ラモス、ヴァランが跳ね返し、カゼミロ、いやカジミロが体を張ってギリギリのところで止めるなどとMF陣の集中も高かった。

(というかメッシが切り込んで来るのがわかっていたので、そこだけは必ず複数で行くようにしていたのだろう)

 

後半開始早々は、バルサがポゼッションを高めたが

勝負を分けたのは、VAR。そしてラモスがやってくれました。その前のコーナーでもラングレに掛けられたファールをアピールしていたことが功を奏したのか、ラングレにシャツを掴まれ大袈裟に転ぶ。VARでPKをゲットしラモスが決める

 

 

今のバルサには反撃するパワーは無く、気持ちいい様にダイレクトパスの交換で逆サイドに展開するレアルにカウンターを受け続ける。

最後90分にはモドリッチが自らのスルーパスのこぼれを拾い、キーパを交わして見事にゴール。1−3で勝負あり。


 

レアルは4勝1分1敗で暫定首位!!

 

レアルはファイナルサードでの精度は相変わらずまだまだだが、守備の集中と中盤の展開は昨シーズンを思い出すレベル。ダイレクトで5-6本繋げて逆サイドに展開できるのは見事。ベンゼマがゴールをし始めると安定して勝ち始める予感。(ベンゼマは組み立て時はポストワーク含めて相変わらず抜群に効いているのだが、昨シーズンよりシュートチャンスに少しパスを選ぶように見える)

ただ、若手メンバを育てないと危険。特にカルバハルが怪我をしている今、DFラインの選手獲得は急務。ラモスがいないとダメだと長く休みの少ない今シーズンは厳しい。

 

バルサは、前のブログでもコメントしたが、後ろがベテランが多く運動力が多くないので強くないと思っていたが、やはり強く無かった。

フォーメーションについて言えば、ファティをサイドでなくCFに置いたのは失敗で、コウチーニョはサイドでは怖さが足りなかった。メッシの仕掛ける位置も後ろすぎるので結局2−3人目で捕まる羽目に。メッシトップのコウチーニョがトップ下でファティがサイドの方がよかったのでは。

それ以前に、ポゼッションが52%で上回っていたのにOn-Targetが4本(レアル9本)という点を振り返るべき。

さすがにセットして7−8人戻ってきている守備に対して有効なチャンスを作り続けるのは

メッシがいくら本調子に戻ってきたとしても、難しいだろう。

 

CLの衝撃的な2−8の敗戦でも書いたが、ポゼッションというアイデンティティは一度忘れて、相手陣で奪ってのショートカウンタ、タッチ数を減らしてフリーランニングと組み合わせた縦に早い攻撃、守備の強度を上げていかないと今後、どんな相手でも苦戦する気がする。

現在、5戦で2勝2敗1分の10位。

ファティ(17歳)が大活躍しており、初クラシコの右SBデスト(19歳)、右MFのぺドリ(17歳)も良かったので、これらの若手新戦力を生かした布陣に踏み切るべきだろう。

 

頑張って盛り返してシーズンを盛り上げて欲しい。

 

 

ハイライトはこちら↓

 

 

なお、裏番組ではバイエルンが長谷部、鎌田擁するフランクフルトに5−0。

レバンドフスキがハットトリックをするなど5試合で早くも10点。

チームの強さ、今年の活躍も踏まえ、来年の初バロンドール受賞は確実ではないかと思える。

 

ではでは。