日本ジャズ界に君臨する、“ナベサダ”こと、渡辺貞夫氏(As)が67年に吹き込んだボサノウ゛ァアルバム。

リズムセクションには菊地雅章(p)、原田政長(b)、富樫雅彦(dr)とこれまた錚々たるメンバー。

しかし、この豪華リズム陣はボスの前で完全に脇役に回っております。笑

曲によっては、渡辺香津美氏(gt)の師でもある、中牟礼貞則氏も参加し、心地良いボッサのリズムを刻んでいます。


ナベサダさんはパーカー直系だというのは周知の事実ですが、まさにその面目躍如といった風に、縦横無尽に荒々しく吹きまくっているのが何とも痛快!!

原曲のメロディに忠実に吹いているのですが、その力強さに圧倒されます。

時折披露するソプラノの清廉さとのギャップも聴き所です。

選曲もボッサの定番から、当時流行していたであろう、ハービー・ハンコック(p)の“Water Melon Man”や、

“Sunny”等、かゆい所に手が届くかのような、絶妙の選曲で飽きさせません。

ラストの“Berimbau”は夕暮れ時を思わせる、情景豊かな演奏で、もっと聴いていたいと思わせます。


当時のボサノウ゛ァブーム、また日本のジャズの勢いを追体験できる逸品です。


★★★★☆(5点満点)


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