ジャズシーンに常に新風を吹き込むブランフォード・マルサリス(ts等)の入魂の1作。

毎回様々なコンセプトでファンを楽しませてくれる彼が挑んだのはピアノとのデュオ。

その相手として指名したのは、自身のバンドに在籍している勝手知ったる仲間、ジョーイ・カルデラッツォです。


お互いがソロを取りすぎることない、程好いバランスでの音の邂逅にそっと耳を傾けてみましょう。

ブランフォードの深遠な表現力に見事に呼応するカルデラッツォのピアノプレイは圧巻。

自身のキャリアの中でも現在かなり好調なのではないでしょうか。

ブランフォードがバンド形式ではなく、彼とのデュオ作品を望んだのも頷けます。


アルバムの流れもよく練ってあり、作品全体の統一性も見事。

個人的に7曲目の“Hope”が最も今作の世界観を表現していると思います。

ドラマチックで感傷的な曲想にグッときます。


2000年代デュオのランドマークとして記憶されるべき一枚。


★★★★☆(5点満点)


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