チェット・ベイカー(Vo,Tp)のボーカルを思う存分楽しめる人気作。

西海岸の名手、ラス・フリーマン(P)の適度なバッキングが作品の質を一段と引き上げています。

よく“中性的”と言われるチェットのボーカル。
闇夜に溶け、今にも消え入りそうな、儚い歌声がそう言われる由縁でしょう。

また少し悲しげなその歌声に、ついつい彼のその後の波乱に満ちた生涯を重ねてしまいます。
歌声と共に絶妙のミュートトランペットも切なさを増幅させます。

映画や小説のように、ストーリー性を感じる一枚。

★★★★☆(5点満点)


気ままに一枚!!Jazzレビュー-notitle0031.jpg