朝6:30。アラームが鳴る。
パジャマからルームウェアに着替える。厚手の上着を一枚羽織る。
カーテンを開けて、晴れているのを確認し、玄関へ向かう。昨日の夜に大袋へまとめたペットボトルをゴミ置き場へ出しに行く。
道に誰もいないことを確認して、ゴミ置き場まで走る。青いメッシュのペットボトルの回収袋へ大袋にまとめたペットボトルを流し込む。
復路も誰もいないことを願いゴミ置き場から自宅までの道をのぞく。誰もいない。
なぜか少し安心した気持ちになって自宅まで走って戻る。
朝ごはんのパンをトースターで焼いているあいだに、浴槽から洗濯槽へポンプをセットして残り湯を洗濯槽へ流す。
流しているあいだにパンが焼けて、次は冷凍のコロッケをレンジに入れてあたためる。
朝食の準備と洗濯を同時にやってなるべく時間を無駄にしないよう工夫する。
使っていたポンプは、壊れたので数か月前に買い替えた。
吸い込み口が軽くて沈まなかったので、親父の荷物整理で出てきた外国製のキーホルダーをおもり代わりにくくりつけている。
一昨日、母と兄と私で親父のクレジットカードの利用明細のはなしをしたところ、わからない請求がいくつかあることが判明する。
機械音痴の母と仕事多忙の兄に代わり、私が処理することになっている。
ネットサイトの解約やID・パスワードを探す作業は、これまでもそれだけで1日が終わる経験を度々やってきている。
親父の荷物からそれらしき紙、はがき、メモ、フラッシュメモリを探し出す作業を1件1件やっていく。
一つのIDかパスワードを探すのに数時間。それを入力してもエラーになることはざらにある。解約するなら死亡診断書や戸籍謄本、家族と証明できる免許証やマイナンバーカードのコピーを用意して送るようになる。
自分の仕事探しの時間が今日も親父に削られている。
死ぬ前2年間の親父は、認知症でパソコンやタブレット操作もままならなかった。
私は10年程まえから再三、何かあった時に家族がみてわかるよう準備しておくことを伝えていたが、「大丈夫だ」と言うだけだった。
親父が死んでから身辺整理に3カ月以上経っている。いまのところ、残る家族に迷惑かけないよう身の回りを整理していた形跡がない。
朝食でつくった千切りキャベツとコロッケのサンドイッチが美味しい。
ありがとう。