借金の返済に追われ、貧困に苦しむ牧場主のダン(クリスチャン・ベール)。家族を貧困から救うため、銀行強盗犯のベン(ラッセル・クロウ)の護送の仕事を請け負う。賃金が高額とはいえ、命を落とす危険もあるため、妻のアリス(グレッチェン・モル)は仕事を断るようにダンを説得する。


アリス: Don't do it, Dan. No one will think less of you.
ダン、この仕事は断って。(いま断ったからといって)誰もあなたの事を馬鹿になんてしないわ。

ダン: No one can think less of me.
(この仕事を成功させれば)誰も俺の事を馬鹿にすることはできないよ。


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妻のアリスは、重罪犯の護送という危険な仕事という性質上、断ったとしても「なさけないやつだ!」などと、ののしる人はいないから断ってと説得しています。しかしダンはアリスとは逆にとらえていて、「この危険な仕事を無事やり遂げれば、誰も自分を馬鹿にすることはできないはずだ。」つまり、「危険な任務を無事成功させたすごいやつだ!と人から一目置かれるようになり、生活が向上するはずだ。」というチャンスと捉えているんですね。

警察官のジョセフ(マイケル・ウォールバーグ)は、弟ボビー(ホアキン・フェニックス)の身を案じ、拳銃を手渡す。


ジョセフ: I don't need any more guns in my life, that's for sure. But you should have one to be safe. It's better to be judged by twelve than carried by six.
警察官の俺には、これ以上、銃は必要ないのは確かだ・・・だが、お前は安全のために一つ持っておけ。6人に担がれるより12人に裁かれた方が良いからな。



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「6人に担がれる」=「棺おけに入って6人に担がれる」=「死ぬ」
「12人に裁かれる」=「12人の陪審員に裁かれる」=「銃を使って敵を殺してしまい、裁判で裁かれるかもしれないが、自分は生きている」
要は、「死ぬより生きてる方がよい」と言いたいのですね。

大統領暗殺計画を裏で操っていたアイザック・ジョンソン大佐(ダニー・グローバー)。その他にもアフリカで村人を大量虐殺していたりと、数々の悪事を働いていたのだが、大佐自身は「それがどうした?」と気にも留めていない。ラッセル司法長官(ブライアン・マーキンソン)は、大佐の不遜な態度を見て・・・



ラッセル司法長官:Colonel, your moral compass is so fucked up, I'll be shocked if you manage to find your way back to the parking lot.
大佐、貴方の「モラルのコンパス」があまりに狂っているから、貴方がもし帰りに駐車場までたどり着けたとしたら、私はショックを受けるだろう。



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「モラルのコンパス」とは、「道徳・倫理のコンパス」。つまり道徳的な指標や考え方を指しています。無実の人々を虐殺しても後悔の念すらない大佐の道徳的な考え方があまりにも異常であることを「モラルのコンパスが狂っている」と比喩しています。そして、そんな異常なコンパスを持ってる大佐だから、このビルの駐車場にもたどりつけないだろうと皮肉ったのですね。