原田マハさんの「風神雷神」読み終わりました。
多くの方が一度はどこかで見たことがあると思う国宝の屏風絵「風神雷神図」
作者は江戸時代初期に活躍した絵師の俵屋宗達。
生没年も不詳で謎の多い絵師と言われています。
小説はそんな俵屋宗達の少年青年時代を通して「風神雷神図」が描かれた背景や
謎に迫っていきます。
小説に出てくる「天正遣欧使節団」とは、信長の時代にローマ教皇に謁見した
キリシタンの4人の少年たち。
長崎から出航した彼らは嵐や疫病を乗り越え、気が遠くなるような歳月と苦難を
乗り越えてヨーロッパを旅します。
史実にある実際使節団に同行した少年印刷工のアゴスティーノを宗達に見立てているよう。
ヨーロッパを訪れて触れるダ・ヴィンチの「最後の晩餐」を
仰ぎ見ながら交わされる宗達とカラヴァッジョとの誓い。
風神と雷神が結んだ縁。
宗達が少年使節団の同行者の一員としてイタリアに渡ったという途方もないことが
もしかしたらあってもいいんじゃないかと思わせてくれるような本でした。
ちなみにこの本には書かれていませんが使節団の少年4人は8年の歳月を経て
日本に戻ってきますが、時代は変わりキリシタンが弾圧、迫害を受ける時代となり
過酷な運命が少年たちを待ち受けることになります。
割と一気に集中して読めた( ;∀;)
原田マハさんの画家を題材にした小説は
どれも本当に面白い。
