教諭時代に多くの不登校生を見てきたこと、
友人の子や近所の子など
周りにたくさん不登校の子がいたこと、
我が子も不登校だった時があること。
そして
19年間、私立の女子高で働いていた時に
(もちろんこれは個人の感覚で、学校には学校の事情があるのだけれど)
学校生活の窮屈さに、
自分が生徒だったら「学校には行きたくないなぁ」と
思ったことが何度かあったこと。
2018年度は、
通信制・単位制高校で非常勤講師として働いて
さまざまな理由で全日制の高校に進まない選択をした生徒と関わったこと。
そういった経験から
「普通に」毎日8時過ぎから学校に行って
6時間前後の一斉授業を受けて
「お友達と仲良く」して
「みんな同じことを同じように」学ぶ「学校生活」に縛られることはない、と
考えるようになりました。
でも、
「普通の」学校では、知らないことを知る機会が多いし
友達やライバルがいるからこそ、できないと思うことでもできたりするし
理不尽なルールを守ることも
嫌なヤツとつきあうことも
大勢で協力して何かをやりとげる楽しさも
「学校」だからできることがたくさんあることも知っています。
それでも「学校に行けない」「行きたくない」という気持ちが起こっているなら
無理をする必要はないと、言い切れます。
「不登校」という選択をすることは、完全に「あり」です。
それは恥ずかしいことでも、悪いことでもありません。
子のわががまでもなければ、親の育て方が悪いわけでもありません。
だから閉じこもってはいけない。
不登校から引きこもりにならないでほしい。
不登校という選択をし、そこから次のステップへ進めばいいのです。
その方法はいくらでもあります。
子が何か自分にできることや興味を持つことを見つけ
そのためにどう行動すればいいかを考えて、動き出すこと。
親は、経済面を含めて、できることとできないことをきちんと伝え、
もしできないならどうすればできるかを一緒に考えること。
そんなに簡単にはいかないよ、という人をサポートしたくて
心理カウンセラーの資格を取りました。
カウンセリングを職業にしようとは思っていません。
学んだカウンセリングの手法を生かしながら
あくまで「教師の端くれ」として、経験を伝え
子も親も元気に前を向いて、次のステップに勧めるように
決して引きこもらないで楽しく生活を送れるように
気持ち・学習面・進路について
アドバイスすることを一つの仕事にしようと考えました。
ちょうど、令和から始める
「国語教室 Hey Ho」の新しい仕事です。
安藤友里