大恐慌情報の虚(ウソ)と実(マコト) | おばちゃんの経済自習室

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大恐慌情報の虚(ウソ)と実(マコト)/三橋貴明 渡邊哲也
¥1,470
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帰省から戻る車内でやっと読み終わりました。
と言っても、それほど分厚い本でもなければ、テーマ自体のイメージに反して非常に簡潔でわかりやすく、
気心の知れたお二人が打ち解けて話しておられるので、2、3時間もあれば読了できるのですが
ちょうど発売直後からSKYRIMに明け暮れていたり、年末から体調を崩していたりで遅くなった次第w

やはりと言うかなんと言うか、戸締りさんの金融面からの考察と経済学から三橋さんの分析が合わさって
色々な事が腑に落ちる感覚を、この本を読んでいる短時間のあいだに何度も味わいました。
三橋さんのブログも、戸締りさんのメルマガとツイッターも毎日拝読していますが、
バラバラに読むよりも、一緒に話していらっしゃるのを読む方がずっとわかりやすいですね。
MXあたりで毎週「黒と赤のお部屋」とか何とか銘打ってレギュラー番組にしてもらえんでしょうか。
ご多忙を極めるお二人ですが、業界関係者の皆さん、ご一考下さいw

この中で非常に印象に残ったのは、インドのくだり。
カーストがある事によって、インドと言う国がうまくバランスされ統治されていると言うところもそうですが、
日本が他国も中間層を増やして豊かにしろというような押し付けをすべきでない、と言う部分には
永らく胸につかえていたモヤモヤを一気に取り払ってもらえたような気がしました。

その国から実害を蒙っていたり、現実に国民が飢え死にさせられているならその限りではありませんが、
たとえば独裁だから何でも悪いわけでもなければ、身分制度があるから何もかも悪いということでもなく、
国民が飢えず、他国とうまく関係を保って、その国なりの発展を遂げているのであれば、
別にうちと同じやり方しろしろと押し付ける必要はないのですよね。
国の数だけ発展の形があって良いこと、それは日本に関しても同じであるということを、
そろそろ国民自身が正しく理解する必要があるのだなぁと、改めて実感する一節で、
この部分だけでも1470円払って良かった(´;ω;`)ブワッと思える良書でありました。

テレビで毎週が無理なら雑誌で毎月ぐらいでも無理かしら…。