島田奈美「サイレント・アプローチ」 | へーさんのCD棚~リサイクルマークはエコマーク

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持っているCDの中で、あ、いいなという曲(たぶんアイドルポップスがメインになると思います。)をのんびり書いていこうと思います。

ども。へーさんです。新型コロナウイルス感染症の感染者、東京や首都圏は微減ですが、地方を中心に増えています。やはりお盆休みでの人流の影響でしょうか。ここにきて政府はほぼ無策みたいな感じですが大丈夫なんでしょうか。そんな所で1574曲目。







島田奈美「サイレント・アプローチ」

画像は収録の『アイドルミラクルバイブルシリーズ島田奈美ベスト』




80年代後半に活躍したアイドル、島田さんの9枚目のシングル「Moonlight Whisper」のカップリング曲です。




弾むようなメロディのアップテンポナンバーになります。「サイレント・アプローチ」とタイトルに“サイレント”と入っていますが、全然サイレントではなく、楽しげな曲です。前に島田さんの「パウダー・スノーの妖精」を取り上げた時も、サイレンスと言いながらちっともサイレンスではない、と書きました。サイレンス(サイレント)と言いつつサイレンスじゃないのは島田さんの得意技なのでしょうか(そんなわけはない笑)




ではなんなのか、と言うと、♪瞳で伝える Kiss Me Please~ という事で、口に出さずに瞳や吐息(2番)で“キスして”とつ訴える歌となっています。言葉にしない訴え方、というのを「サイレント・アプローチ」と表現しているんですね。まぁ目と目で通じ合った(某静香嬢)り、愛しているならサイレンスがいい(某3人組ribbon)とか言っていたりするのと同じでしょうか。ちなみに工藤さんの曲とは、リリースが一週間しか違わない(島田さんの方が早い)というびっくりの符合が、今回調べてみて初めてわかりました。




で、こちらはさらに恋を進展させようとしない彼に私の(“キスして”という)気持ちを気づいて欲しい、という要素も加味させています。もっと先に進みたいけど口に出すのは恥ずかしい、という所で先進と保守のバランスを上手くとってアイドルらしさを出しています。




この曲はAメロとサビの前半が6小節という少しだけ半端(だいたいは4の倍数になる事が多い)にする、という少し変わった構成で耳にひっかかりを残しています。また、サビの♪さあ さあ さあ サイレント・アプローチ~ がとてもキャッチーでスピード感もあり、こちらも耳を引きます。(文字にするともったりしていますが、♪サッ サッ サ~ みたいに歌っているのでスピーディーです)




島田さんのボーカルは、早いメロディに少し遅れ気味なのかちょっと固く聞こえます。生歌っぽくハツラツとした雰囲気はとても出ていて、ポップなアイドルらしい楽曲には合っていると思いました。速い曲は島田さん的には苦手だったのでしょうか。




いわゆるアイドルポップスの雰囲気を強く持った、島田さんのイメージにも合っている曲だと思いますが、本人の音楽嗜好とは微妙なズレがあったのかもしれません。それでもカップリングだけではもったいないキャッチーさを持った曲だと思います。




「サイレント・アプローチ」島田奈美


作詞:有川正沙子

作曲:佐藤 健

編曲:入江 純