田中陽子「陽春のパッセージ」
画像は収録の『Invitation』
季節感まるで無視。
田中さんは、井森美幸さん、山瀬まみさん、深田恭子さんらを輩出した、ホリプロタレントスカウトキャラバンの14代グランプリだった人です。
ギターの小気味よいカッティングから始まるこの曲。期待感を煽るいいアレンジです。
歌い出し
♪ハートに 若葉色のダイアリー～
もアイドルらしい明るいメロディラインで好感触。
サビ前の♪もう足りない～ からサビ♪焦って～ でタンタンタンターンと駆け上がるメロディも、春のウキウキする感じが上手く表現されています。
♪焦って開いた～ 辞書の１ページ目に 載ってる言葉よ～ （中略） ♪きっと愛ね～
というのもシャレ？が効いてます。（確かに“愛”は国語辞典の１ページ目に載ってました。←ちなみに岩波の第三版）
一つ気になったのは、歌はあんまり上手くないんですが（本人も言ってた）明らかに音が外れてて、修正するなり録り直す事が出来そうなのに（１番で歌えてるのに２番で外れてるとか）そのまま放置されている所です。
デビュー曲だし、事務所的にも力は入っていたと思うのですが、謎でした。
その後田中さんは３枚シングル出しましたが、２年持たずに引退（素行不良？）しました。
ただ楽曲も少ないのに、レコード会社の復刻シリーズ時に過去２回CDリリースされていて、再評価されているわけでもないのに、需要あるのか？と（買っておいてなんだが）思いました。
「陽春のパッセージ」田中陽子
作詞：森雪之丞
作曲：岡本 朗
編曲：鷺巣詩郎