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『旅行代理店の男』
最近、日々の生活に満足できず、ありきたりな毎日に嫌気がさしていて、こんな毎日を送っていていいのだろうかと考え始めました。僕は某旅行代理店に勤める普通の男です。
たまたま仕事の帰り、僕の勤める旅行代理店の隣の駐車場でサラリーマンのオヤジが、腕の辺りに豪華な刺繍のされた特攻服を身にまとった少女たちに暴行を受けているのを見かけてしまいました。
殴られているオヤジの鼻からは鼻血がドバッと出て、目の周りもボッコボコに腫れていました。それでも少女達はオヤジに殴る、蹴るの暴行を働いていました。
僕はその時、「見て見ぬフリ」という最も簡単なことが出来なかった。
正義感から思ったわけではない。
僕は彼女たちに殴られたかった。
僕は決してMではない。
そこで僕は彼女たちにこう言ったんだ。
「やめろ!君たち!」
少女達は僕の方を振り向いた。彼女達の挑発に成功したのだ。そこで僕はさらに挑発しようと彼女たちにこう言ったんだ。
「なんだ、君たちは。女王様にでもなったつもりか?だったら呼んでやるよ。女王様ってな。女王様」
それを聞いて彼女達はいい気になったらしい。挑発は成功した。これは傍からすればちょっとしたプレイだ。
しかし、彼女達は僕には一切手を出さない。
僕が武器を持っているとでも思っているのだろうか?
「なんだよ、女王様。俺は丸腰だ。かかって来い!!」
そう言って僕は丸腰であることを明かすために服を全部脱いで裸になった。
それでもまだ何も彼女達は仕掛けてこない。
その時、彼女達のリーダーっぽい子が僕にこう言った。
「こいつ、隙がねぇ・・・」
・・・・・確かにこの時、もしかすると僕は笑っていたかもしれない。
僕は信じていた。
MはマゾのMじゃなくて、ミラクルのMだって・・・。
僕は決してMではない。
しばらくすると、僕に助けられたオヤジが呼んだ警察が到着した。
オヤジが事情を説明して、少女達は警察に連行された。
それを見ていて、裸の僕は思った。
僕もこの手に手錠をかけられたいって・・・。

