一人暮らしさんに実際多いのはどっち?
一人暮らしの皆さんはゆっくり湯船につかってお風呂に入っていますか?もったいないとか面倒くさいという気持ちから自然とシャワーで済ましてしまう人が多いのでは無いでしょうか。
あるサイトによる調査では以下のような結果が出ています。
一人暮らしさんが定期的に浴槽につかる割合
- はい 57%
- いいえ 43%
※「【一人暮らしの人限定!】シャワーだけでなくお風呂にも定期的に入りますか?」より
なんと、想像とは違い半数以上が湯船につかっていると回答しています。「1日の疲れをとりたい」「体臭がきつくなりそう」「むくみをとりたい」という理由から定期的に湯船につかる人が多い様子。
それだけ湯船に浸かるメリットは大きいのでしょう。しかし、逆にデメリットもあるようです。
湯船につかる事で感じるデメリット
- 入浴後の掃除が大変
- 水道代やガス代が気になる
- お湯をはるのに時間がかかる
上記の理由から「シャワーで済ませる」と考える人も多い様子。実際に気になる所は金銭面ですね。「湯船につからない」と考える人の大多数が金銭面的な理由で「シャワーで済ませる」と考えています。
では半数以上の人が「定期的に湯船つかる」と回答していたように、お風呂につかる事で得られるメリットや、体への効果はどのような物なのでしょうか。
実はお風呂につかると良い事がたくさん!?
入浴というのは体に良い効果がたくさんあります。中には「入浴療法」と呼ばれる物もある程です。昔の人は温泉につかって病やケガを治したともいわれています。
全てはお湯につかる事で働く物理的作用がもたらす効果なんです。医学的にも良いと言われている入浴の健康効果を確認してみましょう。
疲れが取れる
お湯につかり、体が温まる事で「温熱作用」が働きます。血行が良くなり、体の老廃物や疲労物質が除去され、コリがほぐれ疲れがとれていきます。
また、それだけではなく、内臓や腎臓の働きにも効果を与え、自律神経をコントロールする作用もあります。正しい入浴方法をとれば細胞も活性し、免疫力も高まります。
日々忙しい一人暮らしさんには入浴は大事なんですね。
全身の血行がよくなる
お風呂につかる事で「水圧作用」が働きます。お風呂の水圧は想像以上に大きなもので、1000キロ以上の水圧がかかっています。
この強力な水圧を体がうけることにより、体全体の血管の運動神経や自律神経の働きを活発にしてくれます。血行が良くなり、体の大事な液の流れがスムーズにしてくれるのです。
また、代謝があがる事でダイエットにもつながります。
気分をリラックスさせる
毎日忙しく生きる一人暮らしさにはストレスは尽きません。そのストレスと軽減させるにもお風呂は有効です。プールやお風呂に入る事で働く「浮力作用」は、お風呂の底に座っていてもしっかり作用しています。
お風呂につかる事で体重は約1/9程になり、日頃酷使している筋肉や関節が重力から解放されます。そうする事で体中の緊張がほぐれ全身のリラックスへと繋がります。
以上のように、入浴には良い効果がたくさん期待できます。また、さらに効果を高めるためには入浴のポイントを押さえておく事が大切。
熱い風呂にさっと入るのか、ぬるめのお湯にゆっくりつかるのかなど疲れが取れる入浴方法をおさえておきましょう。
慢性的な疲労も回復!?一人暮らしさんにおすすめ入浴方法
日頃から「慢性的に疲労が取れない」「寝ても疲れが取れない」「お風呂につかっていても疲れが取れていない」という方に是非試してほしい「疲れがとれる入浴方法」をまとめてみました。
お湯の温度は38度~40度のぬるま湯
私たちに備わる自律神経にはさらに2種類の交感神経があります。お風呂の時などリラックスしている時に働くのは「副交感神経」と呼ばれる交感神経。熱いお湯につかると副交感神経が働きにくく、体が活発に活動している状態となってしまいます。
ぬるめの38~40度のお湯にゆっくりと浸かる事で副交感神経の働きを促す事ができます。
お湯には30分くらいゆっくりつかる
副交感神経の働きを十分に促す為には体温より少し高いくらいのぬるま湯に20~30分程つかる事が大事。長時間の入浴が苦手な場合は体を洗ったり頭を洗ったりする都度、交互に湯船につかるようにすると良いでしょう。
音楽を流したり、読書をしたり、マッサージをしたりなど好きな事をしてゆったりと過ごすのもいいですね。
入浴のタイミングは眠る1時間前
ぬるめのお湯で副交感神経の働きを促進させた状態で床に就く事で、快適な眠りにつなげる事ができます。寝つきも良くなり、睡眠も深くなり、疲労回復にも効果があります。
お風呂から出たら1時間以内にお布団に入るのがポイントですね。こんなにも良い事ばかりが期待できる入浴。日頃シャワー派の人もたまには湯船にゆっくりとつかりたいものですよね。
しかし気になるのは費用の問題。次の項目ではお風呂にかかる費用についてまとめてみました。
一人暮らしさんの「シャワー派」・「つかる派」それぞれの費用
ガス代が1番大きくかかってしまうのはお風呂の時の給湯と言われます。また、洗濯やトイレよりも水を使うお風呂。ガス代水道代の費用に関しては気になる所です。
世の中には色々な説があり、「湯船にお湯をはる方が節約」「シャワーの方が節約」とさまざまな情報がありますが実際の所どうなんでしょうか。
シャワーと湯船、水道代が抑えられるのは?
体感的には数分でさらっと済ませている様なイメージのシャワーですが、実は10分程の時間はあっという間に過ぎて行きます。実は1分あたりに10L弱の水を使用しているシャワー。
女性の場合、シャンプーをしてトリートメントをしてコンディショナーをして、お肌のケアをしながら体も洗って…なんてしていると案外30分近くシャワールームにこもる事も少なくないのではないでしょうか。
一般的なお風呂の湯量が、仮に200Lとすると、1分あたり12Lのお湯を使うシャワーと比べた場合、17分でシャワーの水量が湯船の量を超えます。
水量に関しては湯船に17分以上つからない場合は、シャワーの方がお得と考えられますが、シャワーに17分以上かかっている場合はシャワーだからと言って節約になっていないと考えられます。
シャワーと湯船、ガスが抑えられるのは?
40℃のシャワーを1分間使った場合のガス代はどのくらいのものなのでしょう。一般的な都市ガスボイラーで、一般的なシャワー(12L/分)を使った場合、1分当たり約5.8円のガス代がかかると言われています。
おおよそ15分間のシャワーで約87.4円のガス代がかかっているという事ですね。この条件で毎日シャワーを15分使った場合、1ヶ月で約2622円のガス代がかかります。
※上記は元の水温を15℃、都市ガスの燃焼量を11,000kcal/㎥、都市ガスのガス単価を171円/1㎥として計算されています。
※電力比較サイト エネチェンジより
また、シャワーは温度を1℃下げる事により1分あたり約0.2円の節約になると言われていますので、季節ごとに使うお湯の温度によってガス代も変わってきます。
一方、湯船にお湯をはる場合は200L近くのお湯を貯める為、お湯をためる際にまとまった費用がかかりますが、お湯がたまったらすぐに給湯器のスイッチを切り追い炊きを使わなければ更なるガス代は発生しません。
こまめにお湯を止めながらシャワーを使用する場合と比較した場合、シャワーは給湯器をその都度切る訳ではないので種火でガスを消費している状態になります。水道代と違い給湯器を炊いている時間がガス代を左右しているという事になります。
結局どちらが節約になるの?
結局はシャワーと湯船、どちらも同じくらい費用がかかるという印象です。自身のライフスタイルに合わせうまく使い分ける事が、節約につながる手段です。
例えば、シャワーの時間が15分程の人なら、シャワーの方がお得になっていて、ゆっくりお風呂タイムを使いたい人は湯船につかった方が節約になります。
また、季節や頻度を考慮しうまく使い分ける事でも節約の効果を感じる事ができそうです。そこにガス代の節約方法、節水方法を知って意識してお風呂を使う事で更なる費用の削減が期待できそうです。
一人暮らしさんのお風呂に関する節約方法
ガス代の節約をする為に
- 「追い炊き」「自動」機能は使わない
案外ガス代を消費するこの追い炊き機能と自動機能。追い炊き機能を使うと、冷めたお風呂のお湯をタンク内に循環させ温めなおす為、タンク内全体の熱が下がってしまい、炊きなおしに更なるガスが消費されます。
給湯器に熱いお湯が入っている状態なら、足し湯の方がタンクの中の温かいお湯を使用する形になるのでちょっとした節約になります。
- 湯船につかる時はシャワーを使わない
頭や体を洗う際、湯船からお湯をとって浴びるのはシャワーに比べ少し面倒ですし、お湯が減ってしまうのも気になります。しかしその数分間のシャワーを我慢するのとしないのでは大きくガス代が変わってきます。
湯船にお湯をはった場合、シャワーはつかわず給湯器の電源を切り種火を消しておく心がけだけでもかなりの節約に。
- 冬は貯める方が節約
特に冬場はこれでガス代が大きくかわります。ただでさえ寒い冬はシャワーの設定温度も高く、体や頭を洗っている時間はシャワーを止めれば節約と思っていてもシャワーを止めると寒くて結局高温のシャワーを出しっぱなしにしてしまいがち。
ただそれをする事でどんどんガス代はかさんでいます。夏のように低温のお湯でも快適に過ごせる季節以外のシャワーはあまり節約できるものではありません。
- 設定温度を快適温度より少し下げる
季節を問わずあつ~いシャワーやお湯でさっぱりしたい人も多いかと思いますが、1℃さげれば1分あたり約0.2円の節約になります。
節約の為と考え風邪をひかない程度に少し低い温度を心がける事も節約の第一歩です。
水道代の節約をする為に
- 節水シャワーヘッドで賢く節水
シャワーから勢いよく出る水は気持ちの良い物ですが、1分あたりに10L近くも流れて行っていると考えるとかなりもったいない気もします。最近では節水の為にシャワーの穴が少なくなった水の勢いを弱めてくれる節水シャワーヘッドというものが販売されています。
うまくいけば50%程の節水も可能なアイテム。取り入れればかなりの節水効果が期待できそう。
- 残ったお湯は次の日洗濯に使う
中には「洗濯の前日だけ湯船にお湯をはります」という方もいらっしゃいます。一人暮らしさんの場合それほどつかったお湯が汚れてしまうという事も少ないでしょうから、洗剤を入れる「洗い」だけでも残り湯を使って洗濯をすればかなり節水ができます。
また「すすぎ」をキレイな水で行えば洗濯機内も清潔に保つことができます。
- ペットボトルでお湯のかさ増し
一人暮らしの場合、自分ひとりの為だけにたっぷりのお湯を湯船に浸かる数分の為に貯めるのは少しもったいなく感じる事もありますよね。そんな時はペットボトルに水を入れた物を数本浴槽に沈めておきます。
そうすれば本来の水量より少なくてもお湯の量がかさ増しされ、ゆっくり肩までつかる事ができ、節水もできるので安心です。
一人暮らしさんのお風呂掃除は効率的に
世の中の人はお風呂の掃除ってどのくらいの頻度で行っているのでしょうか?湯船につかる派とシャワー派でも回数は違ってきそうですが、とあるサイトではこのような調査結果をまとめています。
お風呂の掃除・みんなの頻度はどれくらい?
- 毎日掃除する派 約29%
- 2~3日に1度派 約23%
- 1週間に1度派 約17%
上記からわかるように、毎日派と2~3日に1度派はほぼ同じくらいの割合でした。特に一人暮らしさんの場合「毎日掃除する」というのは大変。それにシャワーだけなら最後きれいに流しておけば2~3日はきれいなまま使う事ができます。
ですが季節によってはすぐに「ピンクぬめり」などが発生し、それを放置すると根の深いカビへと変わってしまいます。汚れが頑固になればなるほど掃除は大変で億劫になるものです。梅雨~夏場などはこまめな掃除が必要ですね。
掃除が面倒くさい人にこそこまめな掃除が必要
お風呂掃除が面倒と感じる理由としては、「足や体がぬれる」「洗剤が体につく」「しゃがみこんで磨くのが面倒」などが多く理由に挙げられますが、日が経てば経つほど、掃除をサボればサボるほど浴室の汚れというのは頑固なものになっていきます。
特に排水口などはもちろん、見落としがちな壁や鏡・蛇口周辺、シャワーヘッドなどにも汚れはたまっていきます。できるだけ浴室掃除に時間をかけたくない人ほどひどい汚れになる前に毎日簡単な掃除をする事が日々の自分の負担を減らします。
毎日こまめに簡単な掃除をする事で、しっかり掃除するのは週に1度程でも浴室をキレイにたもつことができます。
毎日お風呂上りにできるプチ掃除
- 排水口のゴミや髪の毛はしっかり取り除く
排水口というのは一番カビが発生しやすい所です。毎日きれいにしておきましょう。
- お風呂の後は50度のシャワーで浴室内を流す
カビは50度以上の熱さに弱いので、お風呂の後にはカビが生えそうな角や奥まった所を重点的にシャワーでお湯をかけておきましょう。カビを退治&予防ができます。
- 壁やドア、蛇口付近などに洗剤などが残っていないようにチェックする
お風呂を出る際には浴室内に汚れが残っていないかチェックしがてらシャワーで全体を流します。浴室の温度が下がり、カビが発生しにくくなります。
- 軽く拭く
全部を拭けばそれに越したことはありませんが、そんな面倒な事は毎日できませんので、特に水捌けが悪い所などだけでもお風呂のタオルなどでさっと拭いておくだけでもカビ防止になります。
- お風呂を溜めた時はついでに浴槽の掃除をする
浴槽につかった場合は面倒でも浴室を出るまでに浴槽掃除をしましょう。
- 換気扇をフル稼働させる
浴室はしっかり乾燥させる事でカビ防止につながります。浴室が乾くまではしっかり換気扇をまわしておくようにしましょう。24時間フル回転させていてもひと月にかかる電気代は数百円程です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。実際は湯船にお湯をはるのも、数十分のシャワーも同じくらいの費用がかかっており、下手をすれば「節約している」と思っていてもそれが実は高くついているなんて事も。
それくらいの差であれば体の為にもゆっくり湯船につかって疲れを取る日を増やすのも良いですね。特に忙しい一人暮らしさんはゆっくり体を休めてリフレッシュさせる事も大事です。
ガス代や水道代の仕組みを把握しておけば、自分のライフスタイルに合った、それでいて節約できるお風呂の入り方を見つける事ができそうです。
毎日使うお風呂です。どうせなら、きれいなお風呂で気持ちよく安心してお風呂を使っていきたいですね。ちょっとした工夫と知識でお風呂は快適なものになります。湯船につかる派さんも、シャワー派さんも使い方ひとつですね。
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