「わかりあえないことから
コミュニケーション能力とは何か」



このタイトルがまた秀逸で、一目見るなりひきつけられた。

読み終えて、しみじみ眺めると、帯に錚々たるメンバーのオススメが並んでいる。

なるほどなあ。

私の心にどかっと住み着いた新しい言葉は「マイクロスリップ」。

名優にはそれがあるという。

演出として、複雑な動きを俳優さんに要求することを「負荷をかける」いうらしいのだが、それをすると、適度なマイクロスリップが保たれるという。

つまり、さまざまな演劇教育に「即興」が取り入れられているのはそのためであるとも言えるだろう。

ランダムになることでマイクロスリップ(無駄)が生まれるわけだ。

何度も何度も同じ演目をやると、この無駄な動きがなくなるから、新鮮味にかけるようになるのか。

無駄、ノイズの大切さを理解した。
と、思うのだが、どうだろう。

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