ひょうたん期 -2ページ目

ひょうたん期

原則、俳句のようなものだけを書くブログです

自分のかたち覚えておけと氷菓子


ハットより鳩まかり出て梅雨明ける


世界には七千言語秋を待つ


雨音を十七選び合歓の花


日盛やテンペラ画より鶏孵る


片かげりあのこがいなくなればいい


喧嘩する相手に不足合歓の花


一晩で見違えるほど送り梅雨


マネキンを無惨に運ぶ土用東風


雲海のへそに乗っかる熱気球


青梅や砂の城建つ河川敷


鳩時計あちこちを飛ぶ夏館


炎昼や動物めいたパンの耳


湧きたくてはやる水たち秋近し


石棺を定宿として夏出水