庖丁 | ひょうたん期

ひょうたん期

原則、俳句のようなものだけを書くブログです

陽炎やビルの谷間の県境


鯛焼二匹いっぺんに春驟雨


雨粒を蹴って呼び出す春愁


庖丁の音は軽やかに春愁



エレジーのタブ譜をめくる風車


春しぐれ山は傾斜を緩めけり


春帽子ボール自陣に落ちにけり