今回はジントニックをご紹介していきます。
ジンをトニックウォーターで割ったというシンプルなカクテルですがシンプルなだけにバーテンダーによって違いが大きく「バーの名刺がわりの一杯」なんて言ったりもします。
アルコール度数もバーテンダーによって違いますが一般的にはジンとトニックウォーターを1:2〜
1:3で割るバーが多いように思います。
なのでアルコール度数は10〜15度くらいです。
日本のバーでは人気カクテルランキングで常に上位というカクテルですが欧米のカクテルランキングには出てきません。これは人気が無いという訳では無く ジントニックは"ジンのトニックウォーター割り"という認識でカクテルという認識をされていないのだと思います。(海外ではGin&Tonicと呼びますし😅)
だから勿論、海外でも人気です。
英首相チャーチルは
「ジントニックは英国全ての医師より英国人の命と心を救った」と語っています。
ではそんなジントニックの発祥ですが
その原型は18c後半だと言われています。
当時インドにいた英国人がマラリアに苦しんでいました。そこでマラリアの特効薬キニーネを飲む事になるのですが これがとにかく苦くて飲みにくい😭そこでキニーネに水(or炭酸)、砂糖、そしてジンを入れると飲みやすくなる事を発見!
これがジントニックの起源だと言われています。
(このキニーネという成分の入った飲み物がトニックウォーターとなっていく訳ですがトニックウォーターのお話は次回にします)
トニックウォーターが清涼飲料水として製造されるのは1771年、一般的に市販されるのは1858年という事で 現在のようなジントニックの形になったのは19cに入ってからと言ってもいいかもしれません。
因みにあの文豪ヘミングウェイもジントニックは好きだったようで
小説「海流の中の島々」の中で主人公トマスハドソンがビターズ入りのジントニックを好んで飲んでいるシーンを描いています。このビターズ入りのジントニックの事を"トマスハドソンスタイル"なんて呼んだりもします😊 因みにヘミングウェイが愛したジンはゴードンでした。
以上簡単なジントニックのお話でした。
初めに書きましたがジントニックは世界中で飲まれバーテンダーの個性が出やすいカクテルです。
「ジントニックは飲んだ事あるからいらない」なんて言わずに是非バーに行ったらそのバーのジントニックを飲んでみてはいかがでしょうか?
ジントニックのYouTube動画はこちら