今回でラストです!(^o^;)


~隆之の息子・和行と志津子の娘・千晶(山口智子)は、二人で会い、互いの親の話をするようになる~


千晶「あなたのお父さんだって、、、
一生懸命生きてきたんだと思う、、、
私のお母さんだって、、、
一生懸命生きてきたんだと思う、、、」



~泰隆は、愛人の英子を志津子に会わせ「隆之の所に行け」と志津子に言う。
それは泰隆の強がりだと知りながら、やはり隆之への想いを捨てられない志津子は、ついに隆之のもとへ行く決心をする~


千晶「パパは、ママのことを世界で一番愛してるのよ!」

「私は、パパのために、和行さんを好きになってはいけないと思った」

「パパとママのために、和行さんへの気持ちを一生懸命抑えた!」

「それなのに、ママは、パパを捨てていくの!」


千晶「今行ったら、私は、お母さんを一生恨み続ける」


志津子「許して、千晶」

「今、行かなかったら、私は、一生悔やみ続ける」


千晶「お母さん、、、」



~泰隆の母・綾子から、先代社長が書き換えていた遺言状を密かに渡された志津子。
それを公けにすれば、泰隆の息の根を止めることになる。
握りつぶせば、隆之を見捨てることになる。
志津子は、一人思い迷う~


隆之「どうした?」


志津子「私は、、、
あなたのことを忘れたことはなかった、、、」

隆之「、、、?」

志津子「でも、私は、、、
長い時間を、泰隆さんと一緒に生きてきたの、、、
いろんなことがあった、、、
つらいことや、悲しいことが、、、
でも、私は、泰隆さんと一緒に、それと闘ってきたの」


志津子「私は、泰隆さんと一緒に長い人生を生きてきたの」

隆之「、、、」

志津子「私は、、、
これ以上、あの人を不幸にするようなことは出来ない、、、
あの人を、もう一度見捨てるようなことは出来ないの」

隆之「、、、」

志津子「ごめんなさい、、、
ごめんなさい、、、」


~隆之の親友・石山(泉谷しげる)の妻・良子(芦川よしみ)が入院した~


良子「あなたと別れるなんて、思ってなかった、、、」

石山「え、、、?」

良子「そんな日が来るなんて、思ってもみなかった、、、」


石山「何言ってんだよ、、、
誰が別れるなんて言った、、、
何言ってんだよ」

「バカヤロー、お前、、、
急に変なこと言うから、涙が出てきちまったじゃねーかよ」


良子「泣かないで、、、」

石山「泣いてねーよ、、、」


良子「こんなに長く、、、
こんなに仲良くいられたなんて、誰にも出来ない、、、
あなたと、私だけに、出来たことなのよ」

石山「、、、」


良子「泣かないで、、、
私は、世界で一番幸せな夫婦だと思ってるんだから、、、」
 
石山「、、、」


~遺言状を焼き捨てた志津子は、海棠家へ戻る。
隆之は、贈賄罪で逮捕される~


志津子「、、、」

隆之「おれのために泣いても、涙がムダになるだけだよ」



隆之「もう、会いにこないでくれ」

志津子「、、、」



~釈放された隆之は、真実に会いに行く。
真実の叔父・龍村は病気で亡くなっていた~


真実「大変だったわね、、、」

隆之「叔父さんには、気の毒なことをした」

真実「ちゃんと養生しないからよ」

隆之「叔父さんを、あんな目に遭わせたのは、おれなんだ」

真実「おれの力が足りなくて、榊をあんな目に遭わせてしまったって、そればっかり叔父さん言ってました」


隆之「おれたちには、もう何もなくなった、、、」

真実「、、、」

隆之「もともと何もなかったんだ、おれたちには」

真実「、、、」

隆之「もう一度、やり直してみせる」

「ここで終わったら、なんのために龍村さんを死なせたか分からないじゃないか」

「なんのために、二人で頑張ってきたか分からないじゃないか」

「おれたちは、まだまだ負けない、、、
まだまだ負けない」


隆之「、、、元気そうなんで、安心したよ」

真実「私も、、、元気そうで、安心した」

隆之「、、、おれを、、、
おれを、本当に愛してくれたのは、きみだった、、、」


真実「無理してやさしいこと言わないで」



~それから10年後。
ラスベガス、メキシコ、ブラジル、、、
海外を転々として、また日本に戻ってきた隆之は、泰隆に会いに行く~


泰隆「しばらくだな」

隆之「、、、」

泰隆「いつかは帰ってくると思ってたよ、、、
私に会いに、、、」

隆之「、、、」

泰隆「、、、これが、おれが後生大事に守ってきたものなんだよ」

隆之「、、、」

泰隆「おれの一生をついやしてな」



泰隆「おれは、お前のために生きてきたんだ、、、
お前は、おれのために生きてきた、、、」

隆之「、、、」

泰隆「長い人生だったな」


隆之「、、、」


泰隆「撃てっ、隆之!!!」



~石山のパン屋を訪れた隆之~


石山「久しぶりだな、榊!」

隆之「良子さんはどうしたんだ?」

石山「死んだよ、、、12年前にな、、、」 

隆之「そうか、、、」


石山「どんなに大事にしていても、どんなに愛していても、人はいつか死ぬもんだなあ、榊、、、」


隆之「おれは、撃てなかったよ、、、」

石山「何?」

隆之「この手でケリをつけたかったのに、それが出来なかった、、、」

石山「、、、」

隆之「おれは何も出来ない、、、」


隆之「人を苦しませて、人を不幸にして、おれは、何ひとつ出来なかった、、、」

石山「いいじゃないか、もう」

隆之「お前には、パンがある、、、」

石山「、、、」

隆之「おれには、なんにもない、、、」

石山「、、、」

隆之「なんにもないよ、、、」
 
石山「、、、」



~神戸の思い出の場所を巡る隆之。
ビーナスブリッジ~




~摩耶観光ホテル跡。
ひとり座ったまま、いつまでも動かない隆之~


~隆之が運ばれた病院に皆が集まっている~


和行「和行だよ、父さん!」


和行「父さん、、、千晶だよ」
(和行と千晶は結婚した)

「ひろみだよ!」


和行「おれは、幸せになったんだよ、父さん」

隆之「、、、」

和行「こんなに幸せになったんだよ」

隆之「、、、」

和行「分かるだろ、父さん!」

隆之「、、、」


和行「もう、いいじゃないか、、、
悔やむことなんか、なんにもないだろう、、、
おれは、父さんと一緒にここまできたんだ、、、
こんなに幸せになったんだよ、、、
父さんの分まで、おれは幸せになったんだよ」

隆之「、、、」



~皆に出ていってくれと頼む隆之。
そして、静かに幕、、、~




↑この、隆之の魂が神戸の空を飛んでいくようなラストに、涙が止まりませんでした。
辛い人生だったよね、安らかに眠ってね、、、って、ドラマやのに真剣に思った。
田村さんが亡くなった時にも、真っ先にこの映像が頭に浮かびました。
自分の最期もこんな感じやったらいいなぁ。
自分ちの上を通ってから、同じようにハーバーランド方面の上空を飛んで行きたいなぁ照れ
(最後、一人きりになりたいとは思わんけど。寂しいやん☆)


{脚本集の扉に書かれてた言葉}

上巻
恋すると

人は、罰をうける
淋しくなる罰を~



下巻
~恋は、
魔法のように、
人を変えてしまう~


あとがきより
~第一回目に、最終回までのハイライトシーンをすべてやってしまうというのは、連続ドラマで、これまでにやったことのない試みだったと思います。
(中略)
走馬灯のようにめぐっていく人生。
長いようで短い、時というもの。
終わってしまえば、あっという間のように思えてくる人生。
自分の意図で生きているように思っていても、目に見えない何かに縛られて生きている人生。
そういったものを、一回の中で表現するには、あの方法しかなかったのです~






人生の中で「あの場所に行ったのはあれが最後になってしまった、あの人に会ったのはあれが最後だった」って事、ありますよね。
でも、その時には、まさか最後になるなんて思ってなくて。
人生は短い。
後悔しないように、もっと一日一日を大切に生きたいなあと、このドラマを見て改めて思いました。
と、珍しく大真面目に終わりたいと思いますキラキラ



お付き合い頂き、
ありがとうございました♡