アメリカ大統領選挙展望

   トランプ対バイデンの構図が崩れたのはトランプ対バイデンのテレビ討論会がきっかけだった。高齢を不安視されていたバイデンだったが、出馬の意欲は全く衰えていなかった。ところがテレビ討論会で言葉に詰まり、これでは大統領としてとても耐えられないだろうと、高齢を露呈する醜態をさらしてしまったのだ。民主党のかなりの階層から大統領候補としてふさわしくないと総スカンを食らってしまったのだ。それでも本人はやる気満々としていたが、ついに断念するに至り、候補を副大統領候補としていたタマラに引き継いだ。しかし結果的にそれは大成功だったように思える。もしバイデン対トランプの対決だったら、間違いなくトランプが勝っていただろう。言葉に詰まる醜態のバイデンではトランプに立ち向かえない。今日民主党の代議員集会を見た。その熱気は明らかにトランプ陣営を上回っていると思えるものだった。オバマはアメリカ初の黒人大統領、ハリスはアメリカ初の女性大統領に選ばれるだろう。リベラル民主党の支持層に女性票、そして非白人票も集まるに違いない、バイデン対トランプの時は僅差だった。今回は予想以上の大差が出ると展望するものである。