一日の過ごし方で知る 人の品格

 つい先日NHKで謎の古代文明というのを見た。青銅器で造られた奇妙な仮面など、縄文土器にも面白い形をしているものがあるが、三星堆遺跡で発見された遺物はあまりにも奇形で特殊な形態の物が多かった。人間の寿命は今でこそ人生百年時代ともいわれるようになったが、せいぜい50年から70であろうと思われるが、そういう文明として残される遺物を作った人たちが文明として残されていることは、そういう特殊技能で生計を立っていたということだろうと思うのだ。いつの時代でも普通の人が生きていくためには働かなくてはならない。発見された奇妙な青銅器は生産用途の物ではない。一種の芸術品のようなものである。言い方を変えれば紀元前の時代に芸術の造形で飯が食えるということになる。低年金だが、一日たいしたことをせずに過ごしている爺、紀元前の芸術家よりはるかに劣っているということに感じるのだ。テレビは様ざまな情報を教えてくれる。それらを毎日感心してみているだけの爺、人間を進化させているのは特別な人だけではないと思うが、何か不思議に思う多分阿呆な爺であります。