中国謎の古代文明 三星堆遺跡

   爺の時代に学校で習った歴史では世界四大文明だった。しかし最近の古代史においては世界各地で四大文明以前にも相当なる文明の発祥が散見されているように見受けられる。今回放送される中国四川省で発見された三星堆遺跡もその一つで、奇妙な形の青銅器の仮面などの歴史的所見について、番組でかなり詳細に紹介されたことに驚きを禁じ得なかった。何より驚いたのは謎の文明とされていたものが、実に詳細に解析されていたことだった。何よりも爺が驚いたのは三星堆遺跡が四川省という中国山岳地帯の奥、今迄文明発祥地が河川流域に多かったことと比べると山岳地帯という状況も特殊であり、それゆえ発見された青銅器の形状がそういう特殊な地域を反映していることを解明されていることに中国考古学の優れた研究者各位に敬意を感じるものである。特にその山地が度々地震により大きく崩壊に会い、その厳しい環境からの山岳信仰と太陽に対する信仰、太陽信仰は世界共通だが、三星堆の特徴は巨大な山岳への畏怖に大きな特徴でそういうことを読み解いた古代史家の見解に敬意を払うしかない。様々に発見された青銅器についてものの見事な解析はただただ驚くしかない爺であります。爺の拙すぎる文ではその辺の紹介は自分でも情けないとしか言えない。NKHの映像での紹介と当地において大きな遺跡保存博物館、修復された遺物の数々、紀元前五世紀ともいわれているそれらの時代背景、そして何より驚いたのは中国歴史書史記にそれらの文明の所在が書き記されているという事実だった。史記が書かれたのは始皇帝の時代だったと記憶しているが、史記ではその時代よりはるか昔の歴史が何らかの方法で書き記されていたということになるのだと思うと、中国古代史恐るべしと多々感じ入るのみであります。