白鵬 宮城野部屋閉鎖をどう挽回するか

 優勝45回を残し史上最高の強さを誇った白鵬、宮城野部屋を引き継いで多くの素質のある弟子を抱え順風満帆の船出だったはずである。ところが、素質において抜群と言われていた北青鵬、この力士がとんでもない不良力士で後輩に対し陰湿ないじめを繰り返していたことが明るみに出て、あっと言う間に引退となり、指導監督不行き届きで、親方の白鵬は二階級降格に、さらに親方としての資質に問題ありとなったものか、宮城野部屋も閉鎖され、一門の浅香山部屋に親方ともども移籍することが決まったと報道されている。一時は大島部屋も候補にあがったりしていたが、相撲協会の了承が取れなかったらしい。ただはっきりしていることは宮城野部屋としての機能は無くなったということである。つまり白鵬親方は不適当ということになったということだろう。それにしても理解できないのは北青鵬の悪行を何故止められなかったのかということである。言い方を変えれば、北青鵬の悪行を利用して、注意ではなく、即引退に追い込むまで放っておかれたようにさえ思えるのである。普通なら、そんなことを続けていれば力士として続けられなくなると教えてもいいはずだが、その辺が今一つ理解に苦しむのである。ここではっきりしたのは白鵬を協会から追い出したいという方向性だろう。白鵬はそれなりに理想を持っているが、それは協会幹部には認められていない。過去に貴乃花が協会を離れていった。何か似ているものを感じるのだ。我の強さ、というか、自分がという思考法である。相撲が強かったという自我が、自己の立派さと勘違いする。白鵬が復活できるか否か、それなりに興味深く見守る爺であります。