行ってきました。憧れの頂へ!④ | だジィのヘタレ四方山日記

だジィのヘタレ四方山日記

ダブろく・ムセン・ジェイビー兄さんと時々やま歩き

2011.08.06(土)-08(月) 2泊3日
上高地~西穂山荘~西穂高岳~奥穂高岳~北穂高岳~涸沢~横尾~上高地


3日目:穂高岳山荘~北穂高岳~涸沢~横尾~上高地~自宅
2011.08.08(月) 晴れのち曇り時々雨



お待たせしました。やっと最終日です。



4時45分ころ目が覚めた。寝過ぎてしまった。
外は明るくなっていた。晴れている。


日の出をゲットしようとあわてて外に出る。
師匠たちが5時の出発を前にストレッチをしていたので
いっしょにさせてもらい、その後日の出をゲットした。


04:56

雲海の向こう、常念の右から朝日が出た。

今朝もまずまずの天気。

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師匠たちは今日は涸沢に下りてパノラマコースで上高地に下山予定とのこと。

5時に朝日の中を降りていくみんなを見送った。お気をつけて。

05:51

穂高岳山荘を出発。
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少しのんびりし過ぎた。
あとあとこれが響くことになるのだが。


例によって案内板に従って進む。北穂までCT2:30とある。
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06:19

ほどなくして涸沢岳山頂。山頂は凄く狭い。
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ここで小田原からのS夫妻に同行を求められる。



奥穂、ロバの耳、ジャン。今だったら展望ばっちりだろうなあ。
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反対側は北穂と槍。北穂はケロヨン(古っ!)みたいだ。
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涸沢岳を振り返る。頂上が凄く狭いのが判る。
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今日は北穂まで縦走するが、昨日の西穂~奥穂ルートに比べ

あまり予習はしてこなかった。レポで間違いがあったら許してほしい。
このルート、昨日に比べればいくらか楽だが、それでもところどころ

緊張を強いられるルートだった。



早速最初の鎖場を下る。
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下から見る。凹み型状のほぼ垂直の下り。
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ところどころピンが打ってあり、
それをうまく使えばそれほど難しくはない。



信州側を行く長い岩棚のトラバース。昨日と違って、
鎖がずっとあるので心強い。

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ハクサンイチゲ?
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オダマキのコル(たぶん)から見えるコジラの背。
この辺りはまだ余裕。
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D沢のコルから涸沢を見る。雪渓が多く残っていた。
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雪を触りたかったが、ルートを外れ危険と思われたため断念。


D沢のコルを過ぎしばらく行くと縦の長い下りの鎖場。
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ここで左側に見える谷で落石が起きた。
落石は最初は1個でも一度起きると次々に巻き込んで

とても大きな音が長く続く。ぞーっとする瞬間だ。


涸沢側に向かっているトラバース。
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この辺りは鎖を伝って横移動し、その後Uターン気味に
向きを180度変えるという風にジグザグに降りて行く。


ケロヨンも次第に大きくなり目線より高くなる。

こうやってみると結構厳しい稜線。
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またまた長い長いトラバース気味の鎖場。

今度は飛騨側に向かって進む。この高度感、緊張感、もぉたまらん。
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下からS夫妻を1枚。S夫人余裕のピース。
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この辺りが涸沢槍をまいているらしいのだが、どこが涸沢槍なのか

まったく判らなかった。
山は見る角度が違うとまったく違う印象になり

(富士山と槍様は違う気がするが)

涸沢から見える稜線の形とは全く縁遠い。


険しい山道だがときおり可愛い花達が目を楽しませてくれる。


ヨツバシオガマ?に
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ウサギギク?
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このあと梯子を下りて鎖場をしばらく行くと

08:38

やっと最低コルに。
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しかし、この時点で2:47もかかっている。かなり遅い。

それとも、ここのCTに無理がないか?
いや、鎖場などでS夫妻の足掛かり指示などをしていたため

大幅に時間を費やしてしまったのかもしれない。

しかし、ここではまだこの遅れに対してまったく意識していなかった。


休憩後、信州側を登り返したあと稜線を超え飛騨側に移り

奥壁バンドと言われる滝谷側に切れ落ちた岩場を進む。
ここも緊張の連続。

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やがて滝谷ドームが目の前に見えてきた。

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ところが情けないかな、この登りでシャリバテを起こし、一気にペースダウン。
朝から薄皮アンパン1個しか食べていなかった。
S夫妻に先に行ってもらい、ルートの邪魔にならない場所を見つけ
小屋でもらった酢飯弁当を食べた。
ここでさらに30分くらいロス。


重い腰を上げ、長い鎖場を登り、
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ドームをまいて

この辺りが北穂南峰か?

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ここを右に降りると南稜ルートへの分岐へ
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10:32

やっと南稜ルートへの分岐に到着。
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S夫妻のザックがデポしてあった。
自分もザックをデポして北穂に向かう。


10:45

ようやく北穂高岳に到着。
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疲労こんぱいのうえにガスでまったく展望が利かないので冴えない顔。
(生まれつきという声も無きにしも非ず)
ただ、これで槍~西穂までの縦走を達成した。一人寂しく心の中で小さく

万歳。(o^-')b


しかし、ここまで4:54もかかっている。
休憩をはさんでいるとはいえ、CTの倍近く。


これをご覧の賢明な読者のみなさんはもうすでにお察しだと思いますが
この大幅な遅れが後々悲惨なことになっていく。


北穂高小屋のテラスで待っていたS夫妻と合流し、下り始める。
デポしていたザックを拾い


11:10

北穂南峰下の分岐を出発。

結構ペースを上げて降りる。
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歩きにくい岩だらけの下りに転々と続くペンキマーク
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下りで最初(だったと思う)の鎖場。
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ここは鎖が無くても大丈夫な感じ。
涸沢がだいぶ近くに見えてきた。


さらに進むと
今度はほぼ垂直の鎖場。ここも比較的楽。慣れてきた?
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11:38

朝はいい天気だったのに
だいぶ雲行きが怪しくなってきた。
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と思ったらぽつぽつ降ってきたので雨具を上だけ着る。



このルート最後の難所?の長い梯子と鎖場。
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S夫人、下から失礼。決して覗いてなんかいませんから。(/ω\)

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この梯子、さらに下に小さいのがあるのだが、
斜めっていてちょっと危ない。昨年の秋に通った時もそうだった気がする。


続いて結構長い垂直に近い鎖場。
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ゆっくり足掛かりを確認しながら降りれば問題はない。



やがて岩場から樹林帯のなかに入るが、疲労のせいもあって
ここからがやたらと長く感じた。

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そして、樹林帯に入って安堵したのか、足の痛みを思い出し

(ってどんだけ鈍い?)
ここから大きくペースダウン。

かなりのよちよち歩きの末

13:48

やっとこさ涸沢小屋手前の分岐に到着。
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山と高原地図2010版のCT(地図ではもう少し先まで)1:40を2:38もかかった。

ここのCTもほんまかいな?と思ってしまう。

たしか昨年の秋も大きくオーバーした。
誤記だと思うのだが。どうなんでしょう?天国の磯貝さん。


涸沢小屋で休憩を兼ね昼食に。
朝のお弁当の残り(酢飯だし、やわな腹ではないと思うので大丈夫)とラーメン。
おいしいラーメンだったのに写真撮り損ねた。


しかしここで休憩を取った方が良かったのか、取らない方がよかったのか。


14:30

涸沢小屋を出発。この時点では上高地BT発18:40の最終バスに
なんとか間に合うと思った。

上高地までCTでは5:10だが横尾手前からはほぼ平坦なので

ペースアップすれば残り4:10でなんとか間に合うだろうと。
だめだったらタクシーに乗ろうと話していた。


涸沢の天場の中をペースをあげて歩いて行く。
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ここでコースを行きすぎてしまい、

少しUターンする格好になりS夫妻が先行する。

横尾へは本来涸沢小屋を出てまっすぐ行くべきだったかも。


これ以降雨が本降りになってきた為と
時間との戦いもあり、写真は撮っていない。
文章のみとなるがお付き合いいただきたい。


雨具の下を履く時間も惜しんで
かなりペースをあげて歩く。


が、途中ミスコースをしてしまい、横尾谷の方に降りてしまった。
何か違うと感じ、ミスコースの原則として
記憶のあるところまで戻ることにした。

この時点で今度は自分が先行。
やがて本来のルートに戻る。ここで20分くらいのロス。
急ぐ時ほど得てしてこんなもの。


しばらく飛ばし気味に降りていく。
ところが今度は自分が左足首をくじいてしまった。
知らず知らずのうちに足のまめをかばって歩いていたためかもしれない。
激痛が走り、かなりのペースダウンを余儀なくされた。


それからはS夫妻に先に行ってもらい
自分は左足をかばいながらゆっくり歩いて行く。
しかし注意して歩いたにもかかわらず
横尾までの間に10回近く同じところをひねってしまった。


いつしか雨は小降りになり
本谷橋でS夫妻が待っていたので合流し、

そのまま休憩無しでS夫妻に必死についていく。
この時点で自分はもう最終バスには間に合わないだろうと思った。


17:05

横尾を通過。涸沢小屋からCT2:00を2:35かかった。
自分がかなり足を引っ張っている。


横尾を過ぎてしばらくした所でS夫妻にそのまま先に行ってもらった。
彼らならなんとか最終バスに間に合いそうだった。
お互い満足な挨拶もしないまま別れた。
二人はみるみる飛ぶように先に行ってしまった。


このままでは途中で日が暮れるのは見えていたので
明るいうちにヘッデンを出し、頭に装着した。
この時間でも横尾方面に行く人と何人かすれ違った。
上高地方面に行く人は前にも後ろにも自分ただ一人。


18:05

徳沢通過。天場は結構にぎわっていた。
それもつかの間、また静寂のなかに。


森の中に入ると暗くてヘッデンを点けて歩いた。
聞こえるのは自分の足音と再び降り始めた雨音と
たまに聞こえる沢の音だけ。


明神の手前で後ろから登山者が3,4名追いついてきた。
その方たちは今夜は明神に泊まるという。


19:05

明神通過。なんとかCTで歩いている。
が、この時点で最終バスは出てしまっている。


梓川沿いのこの道は過去3回歩いたが明神から上高地までが
これほど長く感じたことは無かった。
明るい時に歩くのと真っ暗な中を歩くのとではこんなにも
違うものかと思うくらい。


雨のうえに霧も出てきて、ヘッデンの視界がほとんど利かない。
まめと捻挫の痛みに耐えながら目を凝らして進む。情けない。

きっと道迷い遭難をする時ってこんな気持ちなんだろうなあって
多少不安になってきたが、たしか、上高地までは1本道なので

迷うはずは無いと自分に言い聞かせ、
最悪の場合は保温シートとツェルトは持ってきているので
どこかで夜明かしもやむなしと覚悟した。

誰もいない道を、視界がほとんど利かない道を、自分を信じて歩いた。。。


やがて・・・

遠くに木々の間から建物の明かりがポツンと見えた。
上高地だ。よかったあ。
大袈裟だが神様有難うって心から思った。


しかし今度は、果たしてタクシーがいるのかという不安が
よぎった。


20:00

ようやくBTに到着。
だが、思ったとおり真っ暗で誰もいない。S夫妻は間に合ったようだ。


しかし、まいった。
軒先で夜を明かそうかとも考えたが、あちこち歩いていると
登山届けを提出した場所の前で男性二人が話していた。
ここの施設関係者のようだったので、タクシーは拾えないかと尋ねると、

事務所まで案内してくれ、交渉してくれた。
口は悪いが(失礼!)親切なおやじのおかげで足が確保できた。感謝。


今回の件で分かったのだが、釜トンネルは20時でゲートが閉まる。

そのため遅く下山してきた登山者に対しては
動ける車を確保してあるのだが、

上高地からは釜トンネルのゲートまでしか行かない。
ゲートから先はどこかにいるタクシーを無線で呼び
待ち合わせてゲート前で乗り替える。

そのタクシーが早い時間なら沢渡で待機しているらしいが
遅くなると新島々あるいは松本から呼ぶことになるらしい。
それによって料金は大きく異なる。
自分の場合、新島々の手前にいたということでそこから呼んでもらった。


上高地~釜トンネルまで2200円+釜トンネル~沢渡中駐車場まで
8800円だった。

つまり往復バスの半券だと1000円のところを11000円也。
ちと高い足代になってしまったが仕方がない。
しかし、タクシー関係の方たちは皆さんとても親切だった。
それから、遅くなるときは、判った時点で電話連絡をしてくれると
いいと言ってくれた。おそらく沢渡に待機車を残してくれるのだろう。


21:00すぎ

沢渡中駐車場着


登山靴を脱いで始めて両足の裏と左足首がえらいことになっているのを

目の当たりにした。
登山靴を履いているとサポーターやテーピング的効果があるようで
下りとはいえ涸沢からノンストップで5時間半痛みに耐え

何とか歩いてこれたわけで。改めて効果のほどを知った。


車がATだったのも助かった。MTだとクラッチがまともに
踏めなかったかもしれない。


平日のこの時間ということもあり中央高速の上り方面に
いつもの渋滞はまったくなかった。
でも、来る時とは違って、左側斜線を制限速度でゆっくり帰った。


日が変わって
02:00
やっと自宅に到着。
いやあ疲れた。



今回は今後に大きな課題を残した山旅となった。
気の付いたことを思いつくまま書きだしてみた。

・アクシデントに備え時間には大きな余裕を持つ。(単独の場合は特に)
・今回のような岩稜帯でルートが崩れていたような場合、
 独自にルートファインディングが出来るか。
 また、そのような状況下で必要な装備を持ち、対処出来る技術があるか。
 つまりはバリエーションルートを踏破出来る技術があるか。
・自分の技量もわきまえずに不用意に同行希望を受け入れない。
 単独に比べどうしても余計に時間がかかり、
 善意からと思っても結果的に相手にも迷惑をかけることになる。

・CTはあくまで参考。100%信じてはいけない。
・朝は必ずしっかりと朝食を取る。
・万が一下山が遅れた場合の手段を考えておき、遅れる場合は

 早めに対策を講じる。

・初めてのルートは無我夢中で写真を撮ってしまい、
 コルなどはどこをどっち側に撮ったか記憶にないものがあり、
 撮影時間や影、ガスのわいている方向などで判断した。
 予め、来た方向側から撮るとか自分で決めておくといくらか違うかもしれない。
 GPS付きで撮った場所と方向が判るカメラが重宝しそう。
・奥穂~北穂 間はどこをどう歩いたのかが、いまいちあやふや。
 CTの確認も含め是非もう一度歩いてみたい。
 そのときはまだ歩いていない前穂、吊尾根、を経由して。
・捻挫は長引くと聞いていたが、9月1日現在歩くにはまったく支障はないものの
 まだ正座が出来ない。完治はいつに?


おしまい。


長々とお付き合い有難うございました。