相互扶助論の新訳を読みました

詳しくないから想像だけど、たぶん訳者はかなりこだわったのでしょう

大杉栄の旧訳よりもかなり読みやすかったです

相互扶助論、やっぱ最高だーーー

わたしたちは人類の平和とすべての個人の幸福を諦めちゃいけない

じつに多種多様な生物が種内の相互闘争よりも相互扶助によって外敵に抗い、環境に適応し、進化してきた事実があるのだから

相互扶助は「自然」なことなんだ

19世紀の地理学者クロポトキンからの熱く、優しいメッセージです

こんな時代だからこそ、一層輝いて見えます

現代に蔓延る新自由主義。それが求めるのは、他人を蹴落とす競争的な個人。成果の無いものは切り捨てる実力主義。資源を持たない者、資源にアクセスできない者は能力不足、努力不足だから仕方ない

誰だって幸せになりたいんだから競い合うのは仕方ない

それが「神の見えざる手」の働きであり、「万人の万人に対する闘争」だから仕方ない

でも、クロポトキンやその他のアナキストからすれば個人の幸福と平等な社会はトレードオフじゃないんですよ

両立できる

誰かと協働することによろこびを感じないか？

みんなで何かをたくらむときのワクワク感

国家や宗教、経済みたいな大きなものに取り込まれまいと思う、その瞬間のシンパシー

そこに賭けられていると思います