
『「イギリス社会」入門 日本人に伝えたい本当の英国』
コリン・ジョイス著、森田弘之 訳、2011年、NHK出版
本屋で目を引かれて買いました。
イギリスは五輪で「旬」な話題ですし、だからこそ書店でもプッシュされていたのでしょうが(笑)
さて、著者のコリン・ジョイス氏はイギリスはロンドンのお生まれ。
オックスフォードで史学を学び、日本語を学ぶために来日。
その後、埼玉県の教員になる(!)。
教員を辞めた後は、ニューズウィーク日本版の記者、デイリーグラフの東京特派員を歴任。
って。カオスな経歴もさることながら、メチャクチャ優秀なんでしょうな。
彼は15年間日本に住み、その後アメリカへ。
なので、イギリス人でありながら人生の半分はイギリス以外で過ごしているということになります。
だからこそ、自分が考えるイギリス人としての価値観や常識に自身が無くなってしまった…というのが問題意識としてあったようですね。
いくら半生を外国で過ごしているからと言って、やはりイギリス人。
我々とは異なった価値観をお持ちだし、我々の考えるイギリス人像も結構適当だということもわかった。
本書では、階級、転機、国旗と言った19のテーマについて書かれている。
労働者階級と貴族階級の違いや、ユニオンジャックの由来について、などなど。
仮に私がイギリスに暮らしたとしても、理解できそうもない「感覚」的な部分についても理解できた。
面白くて、一気に読んでしまいました。この著者の本はまた読んでみたいです(というか、もう読みました)。
自国の文化について、知らないことって結構あるのかもしれません。いや、あるでしょう。
日本に二十数年暮らしている私ですが、果たして日本をどれほど知っているのかと、考えてしまいました。