木材は難しい


同じ杉だと言っても北海道の杉と鹿児島の杉が同じ形質に育つわけではないだろう。
またアメリカのチェリーと日本の桜は形質的に同じだろうか?
同じ用途の同じ形質の木材は「○○」と総称して呼ばれることもある。

古くて資料が無いため正確には判らないけれど、この時代のレジェンドのボディはシナノキで製造されている(はず)。
ネックポケットの木の地肌は薄褐色から白色で木目がある。
恐らく4ピースであるが木目の合わせ方がなかなか上手で遠目には2ピースに見える。
ヘッドが下がらない程度に軽くて使い勝手が良い。

エレキベースのボディに使われそうな木材の比重を列記してみる。
楓(ハードメイプル) 0.70
タモ・トネリコ(アッシュ) 0.69
西南樺(アルダー) 0.67
真樺 0.65
ラワン(ホンジュラスマホガニー) 0.65
コア 0.64
漆(レンガス) 0.57~0.88

樺 0.57~0.63

アガチス 0.52
栓 0.50
ラワン(アフリカンマホガニー) 0.49~0.80
ホワイトラワン 0.44~0.59
ラワン(フィリピンマホガニー) 0.42~0.49
榛ノ木(アルダー) 0.40~0.50
オクメ 0.40~0.50
温暖地のタモ・トネリコ(スワンプアッシュ) 0.42
シナノキ(バスウッド) 0.42
桐(パウローニャ) 0.19~0.30

最近の中国製エレキベースは西南樺製と思うけれどスペック表を見ると4.5キロ前後の重量がある。
一方で驚異的な軽さを宣伝しているものは桐製だろう。

レジェンドの部分毎の加工精度は高いと思う。
しかしネックポケット、フロントPUの座刳り、リアPUの座刳り、ブリッジの取り付け位置はバラバラで中心線が出来ていないように思える。
今回はネックポケットより幅の狭いネックを取り付けたので隙間があり余計に中心線が判り辛い。
ネックに付いているペグが銀なので、色を合わせて黒から銀にブリッジを変えた。
ブリッジの取り付け位置を変えたけれど正しく配置できているだろうか。