おはようございます!
さんくるです。

60代の方は再建について提示されないことがあると言う→

告知された時点でお医者さんより豊富な知識を持つ患者は滅多にいないんじゃないだろうか。
しかも告知を受けてから直ぐさま前向きに治療法を選択できる人も少ないだろう。

告知後の心理プロセスについては別途おググりいただくとして。
手術の日程は手術室や医師の都合で決めることが殆どだろうし、術前抗がん剤をいつ始めるかなど、急いで決断を迫られることがいくつもある。
つまり、がんが日々身体の中で大きくなっていることを告げられて平常心でない状態の時に、決断しなければならないわけだ。

結果が出るまでもがんかもしれない、がんだったらどうしようと不安な日々を過ごしたあげくの告知である。多かれ少なかれネガティブな思考に陥ってセロトニンが減少し、鬱になる或いは憂いを感じる。
そこから立ち直ってどういった治療法を自分は欲しているのかを考えて、調べ始めるのが一般的ななりゆきであろうと思う。

手術日が決まったとしても、まずは目先の他人様にご迷惑をかけるかもしれないことを片付けてからしか立ち向かえない。

1週間以上休む可能性があるとなると、仕事をしていれば調整しなければならない案件がいくつも出てくる。
専業主婦であったとしても子ども達の心のケアや、自分がいない間の家事の段取りなど入院までにやることはいくらでもある。
人によっては親や姑の介護をしている方もいるだろう。その場合はショートステイを頼んだり、ヘルパーさんの手配もしなければならない。
鬱状態でこれらをこなした上で、人生で一度も聞いたことのなかったサブタイプやら核異型度やらについて調べなければならないのだから、時間が足りなくなるのは必至。

自分なりの理解が十分でない場合、医師が提示してくれた選択肢の中から選ぶことになるのだが、その時提示された物が自分の受けられる処置の全てであると考えるのはごく普通のことだろう。

だからこそ患者会や相談窓口があるのだが、最初は何を相談していいかすらわからないのではないか?
山ほどプリントを貰っても、内容を理解できるようになる頃には既に「がん治療」というジェットコースターに乗り込んでしまっている、若しくは降りていることのほうが多いんじゃなかろうか。
おつむの出来の問題かもしれないが、少なくとも私はそうだった。

今回の60代以上の方へのインフォメーションがないという問題も、長い間「治療法や処置についてはお医者さんが決めるもの」であったことの名残として、医療提供側は患者に与える情報をコントロールして良い、或いはコントロールすべきだという暗黙の了解の上に成り立つものなのであろう。

これらへの改善提案を語り出すとまた長くなるので本日はこれにて失礼

をば


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