おはようございます!

さんくるです。

 

病院に着いた母に救急先生がまず言ったことは「警察を介入させますか?」だった。
そんなこと言われても母には「は????」ぐらい何でかわからず、即座に母は断った。

次がこの後延命措置をするかどうか。
これも母からすると「この先生は何聞いてくれちゃってんのかしら」ぐらいの愚問で、当然のように「します」と答えた。

すると救急先生は
「救急車到着前に心停止した状態で搬送されてきた人で、自分の足で歩いて病院を出た人は年に一人ぐらいしかいないのが現実です」と説明したが、母には「車いすなら出られるよ」と聞こえていた。

重ねて先生が「現在心拍は戻っていますが自発呼吸がありません。人工呼吸器をつけているから息をしているように見えますが、これを外すと呼吸は止まります」
そんなことを言っても母に通じる訳はない。


畳みかけるように「ここで挿管するまでに20分以上かかっています。脳に酸素がいかなかった時間が何分あったかわかりません。少なくとも10分以上はあるはずなので、このまま意識が戻らない可能性が高いと思います。」

それでも延命すると言い張る母に
「最初は皆さん延命するとおっしゃいますが、昏睡状態が1週間、1カ月、半年と続くこともあり得ます。これには医療費がずっとかかることになります。もし意識が戻ったとしても、寝たきりの人をずっと介護していくことになり、ご家族にも負担がのしかかります。ここで延命治療をすると決めてしまうと辛くなっても後からやめることはできません。ご家族でよく話し合ってから決めて下さい」

と、思い直すよう勧めたらしい。

虎子(従姉妹というふれこみ)も「さんくるは植物状態での延命は望まないと思うよ」と母に進言したと言う。

それでも婆さん頑として譲らなかったようだ。

因みに救急先生は女子2人にしかしゃべりかけず、辰男君の意見は一切聞いてもらえなかった。
この時のことを辰男は「婆さん以外みんなお前を見殺しにしようとした」と2年経った今でもブツブツ言う。

虎子が言った「望まないと思うよ」には本人激しく同意。虎子も先生も絶対その時の私にとって最善と思われることを真剣に考えてくれたはずだから、全然問題ないと思うのだが、問題ないと思う私を辰男君は信じられないらしい。
信じられない君がわたしゃ信じられないよ。

 

 



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