今日(6月17日)は、生ごみを出しに行ったほか、部屋にこもっていました。朝から曇り空、昼前後は激しいスコールで、まったくセセリ採集には向かない一日でした。こちらに来てから4日目の完全休養日です。明日の天気予報もあまりよくはなく、2日続けての休養となる可能性大です。
 今日は天候が悪くて採集にならなかったのですが、来た当初は、天候が良いにもかかわらず、さっぱりセセリを見かけませんでした。セセリのみならず、昆虫そのものをほとんど見ないのです。あまりにも暇なので、高校生時代盛んに採集した甲虫を採ることとしました。といっても、ルッキングでの採集は、そもそも見かけないので採りようがありません。虫仲間のカミキリモドキ屋というかハンミョウ屋のAH氏に最近の甲虫採集方法を伺ったところ、キンチョール採集、FIT、ライトトラップなどの最新(甲虫屋さんでは当たり前でょうけど、40年ぶりに甲虫を採集する私にはどれも、どれも最新)の採集報をメールで教えていただきました。キンチョール採集というのは、枯れ木などに殺虫剤を吹きかけて、落ちてきた昆虫などを採集するという、かなり荒っぽい採集法です。存在は、相当昔から知っていましたし、同行者がラオスなどで採集する様子は見たことがありましたが、結構荒っぽい採集法なので、自分自身では試したことがありませんでした。あまりにも暇なので、やってみました。
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 殺虫剤採集をやって最もびっくりしたのは、とにかく、小さい甲虫までもが採れることです。大きなものは、しょせん昆虫のいないシーズンなので落ちてくるわけがないのですが、微小甲虫がうんざりするほど落ちてきます。
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小さいのも含め、すべて甲虫
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別の場所で採集したダニ

 甲虫だけではなく、ダニも結構落ちることが分かりました。当然全部捨てていたのですが、一昨日、ダニ屋さんのH大学Sさんにメールしたところ、ぜひとも採っておいてくれとのこと。ゴミと甲虫を仕分けるついでに、ダニもよりわけることとなりました。
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20年前後使い続けているNikonのファーブル実体顕微鏡

 採集品ですが、肉眼では、まず選り分けることは不可能です。今から20年前後まえになると思いますが、Nikonでファーブル実体顕微鏡というのを発売しました。確か、当時定価が5万円だったと思います。すぐに購入して、スマトラに虫採りに出かける時など持って行きましたが、結構がサバるので、その後はもっぱら、自宅でセセリのゲニの一次処理(ごみ取りや解剖など)に使っていたのですが、今回は持ってきており、本来のセセリのゲニをみることよりも殺虫剤採集のゴミと甲虫などの選り分けに大活躍しています。