京都府京丹後市の隠れた魅力その①「ハゼ」 | 暴動肉ケイタのロックンロール・ミラクル

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ロックバンドのポラカントスのギターボーカル、暴動肉ケイタのブログ。

最近、僕のふるさとの京都府京丹後市が主宰する「京丹後ふるさと応援団」というものに入団しました。ふるさとを離れて、はや13年目。東京から、少しでもふるさとを応援できればと思っています。

そういう訳で、不定期ですが、皆さまに
京丹後市網野町の“隠れた魅力”をご紹介していきたいと思います。その際、2つの選定基準があるので、先にご説明します。

①「あるもの探し」…網野では当たり前に“ある”ものが、都会に住む僕から見ると改めて貴重だ、新鮮だと感じるもの。

②「下位打線」…観光の目玉にはなり得ない地味な存在ながら、それを知ることで、網野の魅力がいっそう高まるもの。

②「下位打線」について補足します。網野の観光資源の“上位打線”は、間人ガニ、琴引浜、海水浴、チューリップ、丹後ちりめん、梨狩、といったところです。そうした観光の目玉は従来通り注目していただくとして、ここでは、観光パンフレットに載らないような“下位打線”の魅力を紹介します。

それではさっそく、一つ目のご紹介です。

>>京丹後市網野町の隠れた魅力その①

「ハゼ(沙魚)」

網野のハゼ釣りほど楽しく、有意義な遊びはないです。

昨年の夏、妻子を連れて、実家の近所の福田川へハゼ釣りに行きました。
小さなオモリと釣り針、好みでウキをつけ足すだけの仕掛け。エサはゴカイ。 「ビビビッ」と、小さく優しい、それでいて鋭い引きがハゼ釣りの醍醐味です。

川沿いのあぜ道を歩いて場所探し。障害物のない橋のたもとで釣ることにしました。他に釣人はいません。ハゼ釣りの旬は秋ですが、今は8月初め。少し早い気もします。川底にハゼがいるかどうか、ドキドキしながら、第一投。

さっそく一匹釣れて、一安心。妻と、まだ言葉も話せない2歳の長男が、次々と釣り上げます(写真)。途中で農家のおじいさんが通りかかり、釣果報告。小一時間で10匹強ほど釣って、帰りました

夕食に天ぷらにしてもらい、美味しくいただきました。マハゼの天ぷらは、飴色をした身がほくほく甘くて、本当に美味しい。背骨までよく揚げるのがコツです。

ハゼは、湧く魚です。一年ごとに、生まれては成長し、冬になり産卵を終えて、自然に還ります。ハゼ釣りは、命の巡りを感じ、今を感じる釣りです。一匹のハゼに宿る命を、息子にも感じてほしいと願いました。

またハゼ釣りは、海釣りとは違い、生活の風景に溶け込んだ釣りです。農家の人と会話をしたり、田んぼを眺めたり、近隣住宅の生活の音を聞きながら、釣り糸を垂れます。地域の人と交流が生まれる楽しさがあります。

● 観光客の皆さまの楽しみ方
①釣り道具を準備します。野村釣具店へ行くと、孫をおんぶした、笑顔の素敵なおばちゃんが接客してくれます。どうしても準備が面倒なら、僕の実家に行ってください。僕の親父に頼んでなんとかしましょう。約束はできませんが(笑)。

②福田川を目指して歩きましょう。海辺の宿からでも、徒歩10~15分。

③ハゼを釣ったら、宿に持ち帰って天ぷらにしてもらいましょう。(要注意:調理可能かどうか、恐れながら僕はどの旅館・民宿にも確認をとっておりません。くれぐれも、事前に宿の方にご確認ください。無理な場合は、冷凍にして都会に持ち帰るという手もあります…)

みなさんのご来町を、心よりお待ちしております。


京丹後ふるさと応援団員No.559
三浦慶太