1月21日から25日まで、仙台に行ってきました。

 4泊5日と日数は長いですが、北海道~仙台までがフェリー移動だったためで、仙台に滞在したのは3日間でした。


 以前の東京珍道中のようにすこしずつ更新していこうと思うのですが、3日間であちこちめぐったため長い更新になりそうなので、さきに仙台旅行3日目のことを書いていきたいと思います。


 仙台旅行の目的は『せんだい文学塾に参加したい!』でした。


 日本ラブストーリー大賞(ラブタメ大賞)の先輩、相戸結衣さんが紹介していたことで『せんだい文学塾 』の存在を知りました。

 毎月プロの作家さんをゲストに文芸評論家・編集者のかたと文学講座が開かれるのですが、1月講座のゲストが三浦しをん先生だと知り参加を決めたのでした。

 三浦しをん先生はコバルト短編小説新人賞の選考をされていて、投稿時代に誌面に掲載された選評を読んでは勉強させていただいていました。生で三浦先生の講義を聞ける機会はめったにないと思い、何か月も前から予約を入れていたのです。

 仙台文学館で相戸結衣さんと合流すると、会場にはたくさんのひとがあつまっていてびっくり。さすが人気作家さん、予約の時点で100人を超えていたそうです。テーブルが間に合わず後ろに座っている人もいる中、前のほうに空いている席を発見してベストな席を確保。

 約二時間の講義。前半1時間は事前に配られていた生徒さんたちの作品を読んできて、生徒の感想・作者本人の言葉・講師3人からの講評という流れだったのですが、さすが講評の言葉が鋭い。自分では気づかなかった指摘や、知らなかったこと、一人称や三人称の書きかたについての話もあり、ノートに書いていたメモが次々埋まっていきます。

 そして後半1時間はトークショーと質問コーナー。事前募集していた質問を採用していただいて、わたしが執筆で悩んでいたことにたいしてとても丁寧な回答をいただけました。質問がアバウトすぎたのかマイクを渡されて講師の方たちと直接話す&こっそり参加していたつもりが事務局のかたにわたしの素性を知られていて頭が真っ白になっていましたが、悩んでいたことに対して助言をいただいたことですっきりしました。自分がずっと心がけていたことが変なこだわりになってしまって、自分で自分の首を絞めてしまっていたようです。

 他の生徒さんの質問もどれも興味深いものでした。こういうふうに直接質問に答えてもらえる機会なんてそうそうないわけで……とても勉強になった2時間でした。勇気を出して参加してよかったです。仙台にきてよかったと心の底から思いました。


 その後の懇親会などで三浦先生と直接お話をする機会をいただき、執筆で悩んでいたことを相談したら、親身になってお話をしてくれて……投稿時代からずっと悩んでいたこと・自分で自分を縛ってしまっていたこと・それからデビュー後のあれこれ。その助言の一つ一つが胸に染みわたりました。本当に、参加してよかった。

 文芸評論家のかたと編集者さんとそれぞれお話しもできて、できることならボイスレコーダーで録音しておきたかったです。こんな経験、滅多にできるものではありません。悩みを相談できる人がいなくてじめじめとしていた頭の中が、ほんの数時間の間にあっというまに晴れていったのです。

 それから他の生徒さんたちとお話する機会もあり。北海道からきたんだから~と気を使っていただいて申し訳ないやらなにやらだったのですが、自分の知らない世界をたくさん知ることができたと思います。北海道と東北なら方言も似てるかなと思って聞いてみたのですが、わかりませんでした(苦笑)

 懇親会のごはんも日本酒も手作りの日本酒のサングリアもケークサレもどれもおいしかったです。


 文学塾の時間と、懇親会の時間と、あっという間でした。

 事務局の皆さん、講師の皆さん、生徒の皆さん、本当にありがとうございました。

 また必ず出席します!(ほんとうは3月の講座も出席したいのですが、都合があわず……涙)

 北海道でもこんな講座があったらいいのにな。


 仙台珍道中第一回はここまで。

 変温動物予備軍より愛をこめて、田丸久深でした。


 

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