ストーンフリーの奇妙な日常

ストーンフリーの奇妙な日常

オチが無くても怒らないで。

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雲行きが怪しいなか、近所のイタリアンへ自転車を飛ばす。
昼は肉だったから、メインは魚にするかな~なんて鼻唄まじりで店の前に立つと洒落た黒板に【臨時休業】の文字。
さかなさかなさかな~音符ってフラフラさ迷って行き着いたのは寿司屋。
ノレンをくぐると客はひとりもいない。主人である板前さんとその母ちゃんが待ち構えていた。

「お久しぶりです」

当然のようにカウンターに座る。
「ビールに〆鯖をつまみで」

包丁を動かしながら当たり障りのない景気の話を始める主人。
テキトーに相槌を打ちながら白身を指す。
「真鯛はつまみで?」
「いや、握ってください」
なんだかギクシャクしている。
「細魚はどうですか? あとは赤貝とか…」
「ボタン海老ください」
絶妙に間を外してしまう俺。

近所の話をふる主人に、あ~とかへ~とか気のない返事。
仕方ないのさ。イタリアンでひとりノンビリやるテンションだったんだから。
それでも主人のテンポに合わせてやろうと、中トロ、生酒、イクラ、穴子、中トロと立て続けに注文。
乗ってきたところで灰皿を要求して一服。

……重苦しい沈黙が流れる………

まな板を何度も拭くのはやめてくれ。

最後はウニ。

ドルチェにカフェで一服ならぬアガリで一服したかったが、さすがにいたたまれなくなって「ごちそうさま」
「ありがとうございますっ!」
ホッとしたような主人。


ひとり飯上級者のつもりだったが、寿司屋のカウンターマンツーマンは難易度が高過ぎた。
だいたい連休中に寿司屋に行くのが間違いだったんだよね。魚河岸休みじゃねえか…アホだ