生まれてこのかた、スーツを着る職業に就いてないからだろう。JR山手線沿いに位置するサラリーマン街の代名詞、神田や新橋でサラリーマンを見かけると自分にない世界に思いを馳せて憧れを抱いてしまう。
戦場を戦い抜いたその顔は誇らしげもあり、家族を背負ったその覚悟は勇ましくもある。
だが、アフターファイブともなれば、張り詰めていた緊張が解けたように顔がほころび、仲間と呑み屋街へ繰り出す。
まるで自分には無い世界だ。
先輩の元営業課長みそ汁さんの言葉が印象に残る。
「俺、漫画の島耕作に憧れてサラリーマンになったんだよね」
発想すらなかった。
組織というしがらみに合わないと思って約十年あまり、その発想はなかった。だが、最近になってかっこいいと思い始めた。池井戸潤著の『銀翼のイカロス』の影響もあるだろう。半沢のブレない精神力、組織や財界といった権利に屈することなく真摯に立ち向かう姿勢は、サラリーマンじゃない自分から見てもまさに痛快。気持ちよすぎるのだ。
これから先、サラリーマンの職に就くいう選択肢はないものの、パチスロ界でサラリーマンなる、頂 (てっぺん) を目指すことだって可能だ。
新装初日に負けたのは言うまでもない。クソがっ!