teddybear


生きるって


きっとツラいことなんだ・・・・・

でもね


『生きてる』って、きっと・・・・・


すごく・・・・・すごく幸せなことなんじゃないかな?


そのことを教えてくれたのは


あなたでした



第一章 ・新しい私



「ちょっと~!!なんで起こしてくんないの~!」


朝からリビング中に響く大きな声で、晴奈が叫ぶ。


「だってお母さんだって今日からあんたのお弁当作らなきゃいけない

の!自分で目覚ましかけなさいよ」


母は台所でせっせと料理しながら晴奈をにらんだ。


「うざ~!!もう朝いらないからぁ~!行って来ます!!」


玄関で急いで靴を履く晴奈。


「ちゃんと食べなきゃ元気でないよ!?何!?そのスカート!!

ちょっと!晴奈!?」


晴奈はスカートを4回も折って、茶色い髪にキラキラひかるピ

アスを付けて玄関を飛び出した。


私、鈴木晴奈。

今日から高校生。

これから始まる、新しい私!


「急がなきゃ~っ」


駅の階段を駆け上がる。はぁはぁ言いながら改礼へ急いだ。


「あっ優衣~!」


「晴奈~!」


改礼の前で友だちの優衣が大きく手をふっていた。


優衣とは小学校、中学校と一緒だったが仲が良かったわけでは

なかった。


だけど、同じ中学から同じ高校に行くのが優衣だけだったので、

初日の朝は一緒に行く約束をしていた。


「っていうか晴奈スカート短くない!?初日からだと目つけら

れるよ?」


晴奈のスカートを見ながら目をまん丸くしている。優衣はもと

もと真面目でスカートも膝よりちょっと上ぐらいだった。


「そんなことないよ!学校行けばみんな短くしてるよ!」


あきらかに引いている優衣を横目に電車に乗り込み、電車の中

を見渡した。




  あ  、あの子同じ制服だぁ。


あ、あの子可愛い!


同じ学校の制服を着ているを見ながら、ひとりでニヤニヤし

ていると、


「・・・るな?」


「晴奈!?着いたって」


気づくともう最寄り駅に着いていた。


「えっ本当だっ!ごめんごめん」


「晴奈~しっかりね!」


優衣が手を前で組みながらもたれている。


「あ~い!」


改礼を出ると、同い年だと思われる同じ制服の子たちがウジャ

ウジャとしていた。


「うわ~すごいね」


「うん。人込みイヤだし早く行こう」


駅からしばらく歩くと、試験を受けたあの校舎が見えてきた。




つづく★