始まり始まり~!
「あれ・・・・・・このグラフみたいなのはなんだろう?」
美緒は画面の一番下に表示されている横向きの棒
グラフのようなものに気がついた。
左側にハートマークのマークが表示さrていて、
右はしに九十二と数字が出ている。
(キャラクターの体力とか、そういうのかな。でも、
このゲームに体力とか関係なさそうだけど)
美緒はそう思いながら、小学校の校門を通り過ぎた。
前から男の子の笑い声が聞こえてくる。
同じクラスの優一の声だった。
優一は他の男の子とゲームの話をしている。
英語の文字が書かれたTシャツとジーパン姿はシンプル
だったが、足の長い優一にすごく似合っていた。
美緒の心臓がぴくりと動いた。
自分の頬が熱くなってくるのがわかる。
(声をかけてみようかな・・・・・・・・)
美緒は黒い携帯ゲーム機をぎゅっとにぎりしめた。
深く深呼吸をして、優一に近づいた。
震える手を上げて唇を開くが、どうしても声が出ない。
口をパクパクと動かしているうちに、優一は校舎の中
に入ってしまった。
「はあ・・・・・・・・・」
美緒はがっくりと肩を落とした。
(優一君とゲームの話、したかったなあ・・・・・・・)
ふと、携帯ゲーム機を見ると、画面にトラのキャラクター
が登場していて、メッセージが表示されている。
『ミオの前に、大好きなトラオくんがいるよ。どうする?』
つづく。