昨夜・・NHKで「事件の涙」を観ました・・

「渋谷女性ホームレス死亡事件」

恥ずかしながらこの事件のこと知りませんでしたあせる

 

大林三佐子さん64歳・・

頭を殴られて死亡・・所持金8円・・

 

昨年11月・・深夜にバス停のベンチに座っているところを

「邪魔だった・・殴ったらどこかへ行くと思った・・」という

ゴミ拾いのボランティアの男性に殺されたそうです・・

 

亡くなる10ヶ月前まで試食販売員をしていたという・・

若いころの素敵な写真・・

 

彼女は声優になるのを夢見て東京へ・・

劇団にも所属していた・・

 

数年後それを諦め就職・・

仕事についていけず辞めてからは職を転々とし

それでも故郷に帰ることはなかった・・

 

弟さんが・・姉は毎年かわいいカードを送ってきていた

でも数年前から来なくなって心配していた・・

母親か自分をなんで頼ってこなかったのかわからない

 

そう語っていました・・

 

カードが送られてこなくなった時期は

大林さんが家賃を払えなくなってアパートを出た時期と

重なるのだとか・・

 

彼女と10年ほど前から同じ業務登録の仕事をしていた

という女性が語ります・・

 

委託を受けてスーパーで試食販売をしていた大林さんが

どんどん日に焼けていった・・

 

10カ月前・・コロナ禍で対面の仕事がなくなってから

スーツケースを引いて昼間はひたすら歩いていたという

 

その人が大林さんを見た最後は・・

 

スーパーで乳酸菌飲料を小さな男の子にすすめていて

その子が帰りがけに手を振ると笑顔で振り返していた・・

 

明るく優しい人だったそうです・・

 

バス停の近所にあるお店の人たちによれば・・

バス停の深く座ることのできないベンチに

終バス後・・うつむいて座っていたという大林さん・・

 

必死に生きていたのに・・

邪魔だったと殺されてしまうなんて・・

 

なぜ行政を頼らなかったのでしょうか・・

 

もしかすると・・

生活保護を受ける場合には・・家族の助けは無理なのかと

申請の際に必ず連絡がいくので・・

 

家族に知られるくらいならと路上生活をせざるを得ない・・

そう思ってしまう人がかなりいるのだとか・・

(そして現住所がないと生活保護の申請はできないのです)

 

女の人は男性に話しかけられるだけで怯えてしまう場合も

多いそうで・・この事件・・

 

自分が殺されていたっておかしくないのだという女性が

・・給料が下がり仕事を失うことをおそれている・・

 

そうなったらすぐに家賃が払えなくなるから

自分だって路上生活者になってしまうかも・・

そう話していました・・

 

 病院 病院 病院

 

今朝・・リビングで日曜礼拝を守る前に

ニュースでも見ようとテレビをつけたら

NHKスペシャルをやっていて・・

 

「看護師たちの限界線~密着新型コロナ集中治療室」

思わず最後まで見入ってしまいました・・

 

密着が始まった時には明るく元気だった若い看護師さんが

疲れ果てて病気になり・・涙ながらに休職したり・・

 

患者さんを笑顔にするために看護師になったのに・・

防護服で接していては笑顔も見せられないと嘆く姿・・

 

入院した時には普通に会話できた患者さんが・・

重症化しECMOをつけ・・治療の甲斐なく亡くなる姿も

その人の許可をもらって撮影していました・・

 

元気だったのに悪化していき苦しそうになっていく・・

その姿をまざまざと見るのは悲しいことでした・・

 

防護マスクは1キロもあって重く・・暑苦しく・・

看護師さんの体力を奪います・・

 

トイレに行く暇がなくオムツをつけている看護師さんも

いるそうです・・

 

カメラは給料明細を見ている看護師さんを追って・・

 

夏のボーナスも冬のボーナスも大幅にカットされ

昇給もないけれど頑張るしかない・・

 

でも患者さんに・・私に触ることができますか?ときかれ

もう無理だ・・辞めようと思った・・そう語っていました・・

 

コロナの治療によって他の医療にしわ寄せがいき

病院経営が苦しくなり・・この病院では三つの科を

やめざるをえなかったそうです・・

 

国はコロナの治療にあたる看護師一人につき

20万円を支給することにしたといいますが・・

 

彼女たちを見ていたら・・緊急事態宣言の下

我慢することが多いだなんて言っていられないと

つくづく思いました・・

 

NHKスペシャルのサイトより引用↓

 

東京で最大規模の医療機関である東京女子医科大学病院の集中治療室にカメラを据えた。防護服で体を覆い、汗だくで働く25歳の看護師は、ずっとホテルで一人暮らし。友達や家族にも会えない自粛生活。1年以上続くコロナとの闘いの中で心身共に疲れ果て、退職する看護師も出てきている。しかし、定年退職した看護師や妊娠8か月の看護師も現場に駆けつけ、仲間たちを支えた。第4波に備えて何ができるのか考えていく。