METALCA メタルカ [DVD]/渡辺奈緒子,オレオレオナ,FチョッパーKOGA
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「リアル鬼ごっこ2」やAV業界の裏側を描いた映画「nude」に出演していた渡辺奈緒子主演作品。

幼少期からメタルを聴いてきたカンナが、ひょんなことから、ゾンビの男とデスメタルバンド「HANAJI」を組むことに。スタジオライブをYou Tubeにアップしたところ、爆発的な人気を得ることに。

鉄男と名付けられたゾンビを彼が人間だった頃に住んでいた故郷まで、ライブツアーを行うことになったバンドを描く。



このタイトルで、わかるとおり、これはメタル映画。ただ、音楽に力が無いのが残念。かっこいい曲だと思うんだけど、アレンジや音の重さが足りない気がする。しかし、監督のマニアックなメタル・エピソードの数々にクスクス(笑)例えば、カンニバル・コープスの初来日公演や、83年のメタリカのツアーの話など、中年層のメタルファンは思わずうなづくことだろう。観客やメンバーのTシャツもなかなかマニアックで面白い。ふつう、メタルを知らない人がメタルTシャツを選ぶとなると、メタリカの「メタルマスター」や、アイアン・メイデンの初期のものになることが多い。これらのTシャツを着てる人がメタラーだとは限らない。(この間、ヘソを出したギャルが短いAC/DCのアンガス・ヤングのTシャツを着ていたが、ほぼ100%ロックンローラーではない。)この映画は、そこがわかっている。だから、メタリカやガンズのTシャツを着た出演者が出てくるが、ベタなところはいかない。「いつのツアーのTシャツだよ、これ」とツッコミをいれたくなるチョイスになっている。ただ、アイアン・メイデンの「ファイナル・フロンティア」のTシャツを着ているシーンは個人的には「う~ん、、」だった。

「最新作はやめてくれよ」って感じだった。ただ、このTシャツを着ていた男がシステム・オブ・ア・ダウンのTシャツを着ているシーンがあって、これは良い趣味をしているな、と思った。


坊さんが速弾き&タッピングでギターソロを弾いているシーンは笑った。うまいな・・・。




と、メタル話がメインになってしまうほど、物語の方はスッカスカの中身で、真面目に観たら、逆に損をする(笑)ただ、ラストのライブシーンで観客が全員ゾンビになっていて、そのゾンビの撮り方が、ジョージ・A・ロメロの「ゾンビ」っぽくて良い。