
ファミリー映画とキッズ映画の違いは、子供と大人が本当に一緒になって楽しめるか、大人がグースカ寝てしまって、子供だけが夢中になってしまっているかどうか

この映画は、子供がメインターゲットになっているとはいえ、一緒に観に来た親にも「良い父親とは?」「本当の愛とは?」というメッセージも込められたものになっていて、前作『怪盗グルーの月泥棒』以上にキッズ映画ではない、ファミリー向け映画として観応えのあるものになっている。
前作から続く、スパイ映画のパロディも大人がニヤリとするようなものがある

例えば、冒頭のシーンのスパイを辞めたグルーに「反悪党同盟」なる諜報機関が、再び現場復帰の為の依頼をするところは、『カジノロワイヤル』を思わせるし、ヒロインのルーシーが乗る車が海に入ると、潜水艦になるシーンは『007/私を愛したスパイ』を思わせる。
そこまでマニアックなところに気づかなくても、シンプルにグルーとルーシーのラブストーリーや、父親としてのグルーと3姉妹の関係を描いたシーンは、大人でも夢中になる要素がある。
今回、良い父親として子供たちと接してきたグルーに問題として立ちはだかるのは、母親の存在。母親のいない子供たちにとって、父親と母親の両方いる家族はとても魅力的に映ってしまう。そんなグルーと子供たちの前に今回現れるのが、グルーのスパイとしての相棒となるルーシー。
グルーとルーシーのコンビのやり取りが面白く、見ていると、『ゲットスマート』のスティーブ・カレル演じるスマートと、アン・ハサウェイ演じるエージェント99の2人を思い出す。実際、英語版のグルーの吹き替えは、スティーブ・カレルがやっていたし、狙ってのことかもしれない。
スパイとしての任務を解放され、別々の道を歩もうとする途中、グルーとルーシーがスパイの相棒同士ではなく、お互いに大切な人と気付き、それぞれのいそうな場所へ駆けつけて行くも、わずか数分の入れ違いで会えずにいるところは、とてももどかしい。
そんな2人が再会するのは、黒幕の怪盗エル・マッチョにより、火山へ突っ込もうとするミサイルに縛りつけられてしまったルーシーをグルーが発見した時だった。ようやく会えた2人だったが、絶体絶命の大ピンチ!

なるほど。タイトルが「危機一髪」ではなく、「危機一発」となっているのは、この為か。
最後の最後までハラハラさせる2人ですが、この映画の主役は、あくまでもバナナで出来たミニオンたち。絶体絶命だったグルーとルーシーをボートで救出に行くミニオンたちを見て、「バナナボートというダジャレか?」(笑)
とも思ったが、おそらく、それは考えすぎ。「エイエイオー」の掛け声までやってくれると確実なんだけど。ちなみに、ジャマイカの民謡で「バナナボートソング」というのがあって、日本のディアマンテスというグループが「野茂英雄の応援歌」としてカバーしたことがあった。まあ、それは余談。
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