
小泉今日子、香川照之主演の家族ドラマ。ある日、父は会社からリストラされ、職を失ってしまう。しかし、プライドが邪魔をして、家族にそれを伝えられずにいた。長男はティッシュ配りのアルバイトをしていたが、ある日、アメリカの軍隊に入ることを決意する。しかし、両親は反対だった。そのことで腹をたてた長男は家出をする。次男は、ピアノを習いたいと思い始める。しかし、父は反対だった。それでも、ピアノを弾きたい次男は、学校の給食費として渡された5000円をピアノ教室の月費にして、家族に内緒でピアノ教室に通い始める。そんな家族の中心にいるのが、母だった。バラバラになっていく家族の問題に悩む母に、ある日事件が起こる。

黒沢清監督作品。しかし、黒沢清監督の作品としては、異質なものとして、映画ファンの間では捉えられています。
見事な作品ですね。冒頭の小泉今日子が雨の降る空を見上げるシーンの画の重さが作品の重さを感じさせます。
家族ドラマから一転、ユーモアの利いたサスペンス、ラブストーリーにまで発展。さらには、家族の思わぬ才能の発見。約2時間の中によくぞ、ここまで詰め込みました。
この作品、良い人間が一人もいないなぁ。みんな、なんか問題を抱えてるし。父親の会社の上司やハローワークの人間も、会社の面接官も人間味を感じません。
役者の使い方がとても良いです。チョイ役の役所広司の存在感が凄いですね。重さを感じさせながらも、どこかコミカルです。
ハッピーな映画ではないことは確かですが、家族全員がボロボロになっていく中で、家族の大切さ、前を向いて生きることの重要さを気づかせるメッセージが隠れているように思えます。
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