準大手飲料メーカー・シガビオの御曹司、志賀成功(なりとし)が何者かによって別荘に監禁された。
彼は取締役就任と、意中の女性・山科早恵里との交際を目前にしていた。
半年後、絶望の中で解放された成功が会社に行くと、社内の状況は一変し、かつての彼のポストには突如現れた異母兄・実行(さねゆき)が入れ替わっていた。
そして実行は早恵里にも近付こうとしている。
「奪われたものは、奪い返さなければ」
成功は、事件の真相と自らの復権をかけて奔走するがーー。
異母兄弟がビジネスと恋で火花を散らす、一気読み必至のエンターテインメント!

 

<感想>

面白かった。久々に寝る時間も惜しんで先が読みたくなる本だった。

いや、ちょっと無理があるなとは思うところもあった。

半年間も監禁って……どうかと思う。しかも出てこれた後も、周りが信じてくれないからといって

普通に過ごしていくものだろうか。犯罪だけどさらりと。

でも登場人物もみんないい感じだった。最初は兄がムムムという感じだったけど、主人公と正反対な性格が

仕事へも現れていて、それでいて性格が悪いわけではなく、最後はすべてがすがすがしくすばらしいと思った。

拍手。

ただこの題名、そして表紙の絵。それだけ見るときっと読まなかっただろう。作者の名前を見て読むことを決めたが、

本の外側はどうかなあという気もする。