※※ この本を読んで一言 ※※

安定の東川節でサクサク読めます。

そして小山田&椿木のやりとりや、マリィの魔法によるドタバタはもはや様式美です。

※※※※※※※※※※※※※※※

 

一つ前に読んだ作品がウィリアム・ギブスンの「ニューロマンサー」でとても難解な物語だったので、今度はサクサク読める作品が読みたくなり、東川篤哉さん

の「魔法少女マリィ」のシリーズ第三弾を読むことにしました。

今回タイトルが「さらば愛しき魔法使い」となっておりこのシリーズは第四弾で完結・・あと2冊は心して読もうと思います(笑)。

 

さて内容は相変わらず倒叙ミステリーの短編集で、ミステリとしても複雑すぎずほどほどによくできており、ほどほどにおちゃらけた部分もあり読みやすいです。

その一連の流れはもはや様式美と呼べるもので”安心して読めるマンネリ”と言えます(汗)。

 

ただ中盤の聡介のマリィに対する態度が冷たく、まさにクズ野郎な態度が読んでいてあまりいい気分ではなかったです。

ラストではそれでもマリィの事を気にかけていたのでクズ野郎にならずに済んだと思います(笑)。

 

それに過去の2作でマリィは聡介の事が好きだったかどうか覚えていませんが、この作品では聡介の事を好きっぽい感じになっていましたが・・最終巻ではどうなるのでしょうか?

 

ちなみにこの作品に限らず、東川さんの作品はドラマ化を見据えて書かれているのでしょう。

特にマリィはこの作品でもマリィの衣装は基本の魔法少女の服から、家政婦のエプロンドレス、巫女、ウェイトレスとコスプレを披露しています。

ドラマ化したら毎回マリィの違う衣装を見ることができるのではないでしょうか。

 

この作品のラストでマリィはいなくなってしまいました。

そして読み終わってから表紙裏のあらすじを読むと『ある日、魔法の秘密をオカルト雑誌が嗅ぎつけ、マリィが姿を消した』と思い切りラスト2ページのネタバレが書いてあります。

 

これはちょっとひどいですね・・私は改めて裏のあらすじを初めに読んではダメだと心に誓いました(笑)。

 

さて最終巻は気になりますが、すぐに読みたいというほどでもないので(汗)、少し間をあけてから読もうと思います。

 

(個人的評価)

面白さ   ☆☆☆

ミステリ  ☆☆☆

読みやすさ ☆☆☆☆

様式美   ☆☆☆☆☆