※※ この本を読んで一言 ※※
家畜人ヤプーも2冊目になりました。
読み進めていて・・正直だんだん飽きてきました(汗)。
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(注:この感想では作中にあるとおり「白人」「黒人」という言葉を使用します。)
家畜人ヤプーを1冊目に続き2冊目も読み終わりました。
1冊目の【ポーリーンの巻】の感想でも書きましたが、ストーリーはあってないようなもので、2千年後の白人・黒人・ヤプーの世界を描いた「旅行記」です。
【アンナ・テラスの巻】の特徴は【ポーリーンの巻】以上に、「日本の「文化」や「神話」はイース人達によって作られた」ということが詳細に書かれているところです。
天照大神はアンナ・テラスだったとか日本の仏教伝来前の古来の神々や、果ては天狗やおかめ等もイース人またはイース人の文化がモデルになっていることがこれでもかと紹介されています。
その中でも、ドラゴンが古来日本に伝わった説明や、なぜ黄色人種で日本人が残ったのか等の説明には一定の説得力があるように思います。
でもこれは完全に言葉遊びであると思います(笑)。
日本語や日本神話をいかに上手くもじって、説得力を持たせるかを楽しみながら書いている気がします。
そして後半になるともうお腹いっぱいになってきます。
また後半には黒人の生活の話も出てきます。
しかしこれは「旅行記」なのでそれも当然かなと思います。
この巻では前巻よりも、どんな種類のヤプーが出てくるか、白人と黒人の生活や文化はどのようなものなのかという「紹介」の意味合いが強く、その紹介エピソードの中でのクララやリンの20世紀に生きた人間としての感想は、ほんのおまけ程度に感じてしまいます。
またこの作品の根底にある白人支配や白人貴族たちの無自覚の差別意識には腹が立ちますが、紹介に埋もれてしまい、印象に残りにくいです。
物語的要素として最後にちょっとだけクララと麟一郎の掛け合いがありますが、これは最終巻【クララとドリスの巻】ではどうなるのでしょうか?
今のところ主人と飼畜の立場のまま終わる気がしますが、・・
となると最終巻でもやっぱり文化やヤプーの紹介に終始して終わるのでしょうか?
2冊目を読み終わって、正直この作品にも少し飽きてきたので、最終巻はしばらく後に読もうかな・・と思いましたが、ここまで来たら最終巻も一気に読もうと思います。
どんでん返し的な展開は・・ないかもしれません(笑)。
(個人的評価)
面白さ ☆
驚き ☆
バカバカしさ ☆☆☆
マンネリ ★★★★★