※※ この本を読んで一言 ※※
かなり人を選ぶ作品だと思います!
この作品を選ぶメフィスト賞の懐はドラえもんの四次元ポケットよりも底なしです(笑)。
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久しぶりに読むメフィスト賞受賞作です。
読み始めて初っ端から「あぁ・・こういう作品なのかな?」と不安になりながら読み進めました。
メタミステリまたはメタフィクションの作品は嫌いではないですが、この作品は私の肌に合わなかったです。
バカミスとも違うし・・私はどうもこういったおちゃらけた雰囲気がダメみたいで、このノリを許容できませんでした。
読み終わって帯を見てみると
『メフィスト賞史上最大の問題作!!「絶賛」か「激怒」しかいらない。すべてのミステリ読みへの挑戦状』
と書いてありました。
たしかに問題作です(笑)。激怒はしませんでしたが・・ややげんなりしました(汗)。
私はこの作品はかなりの”変化球”的だと思うのですが、変化球でも魔球のように驚きに満ち溢れた作品だからこそ、見事にメフィスト賞受賞作になったのでしょう。
改めてメフィスト賞の懐の深さを感じます。
しかしよく考えてみると、作者の柾木政宗さんは古今東西のミステリに造詣が深いからこそ、それらを茶化すような作品を書くことができたのでしょう。
また私が気が付かないテクニックや小ネタも作品の中にふんだんに盛り込まれているのでしょう。
そしてこの作品はプロから見て推理小説としての評価は高いのでしょう。
きっと正統派の本格ミステリも書けるのでしょう。
それにしても賞レースの作品にこの系統のものを出すとは柾木さんは只者ではありませんね!
そんな作者の書いた他の作品はどんな作風なのか・・ぜひ読んでみたくなりました。
(個人的評価)
面白さ ☆
登場人物 ☆
トリック ☆☆
変化球度 ☆☆☆☆☆