※※ この本を読んで一言 ※※
私の大好物のメフィスト賞受賞作です!
最初は独特の雰囲気に戸惑いましたが、後半で事件の解決が進むにつれ、現実の事件と怪異の融合の世界観が好きになりました。
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今回読んだのはメフィスト賞受賞作である望月守宮さんの「無貌伝~双児の子ら~」です。
作品の事前情報も得ないようにしていたので、タイトルからでは全く内容の想像ができず、どんな作品なのか楽しみにして読み始めました。
ざっくり言ってしまうと「ヒトデナシと呼ばれる妖怪の類いの存在がいる架空の日本で起こる殺人事件」です。
最初はその世界観に戸惑いがありました。
しかし読み進めていくうちに、架空の日本であること、そしてヒトデナシという人ならざる者の超常的な能力が、殺人事件において意味のある事であり設定に無駄がないことが分かります。
また登場人物の探偵側の秋津や古村、ヒトデナシ側の無貌、そして事件の関係者などの描写がうまく、キャラクターが生き生きとして、陰惨な描写でも読んでいて不快感がありません。
読み終わって、この作品はシリーズ化前提で描いたんだろうなと思ったら、やはりシリーズ化していたようで・・しかももう7巻で完結しているようなので、機会があれば読んでみたいです。
(個人的評価)
面白さ ☆☆☆
登場人物 ☆☆☆
緻密さ ☆☆☆
世界観 ☆☆☆☆