日本三大奇書で未読であった「黒死館殺人事件」を読み始めたのが、平成も残り1週間を切った頃です。

 

そして令和になって初日・・150ページまできて挫折しました(笑)。

 

だから読み終わっていないので、当ブログに書くべきではないんですが、思えばここは私が読んだ本の感想を書くページなので、150ページとはいえ私が挫折するまでに読んで感じたこと、そして挫折後に他の方の感想や解説を読んで思った事を書いていきます。

 

日本三大奇書の中でも、ぶっちぎりで読みにくいです。

 

アンチミステリーとして名高いこの作品は、殺人事件をベースにした作者の小栗虫太郎さんの「知識をひけらかすための作品」であるように思います。

 

殺人事件などは知識をひけらかすためのほんのきっかけに思えます。

 

挫折後、他の方のサイトを見に行っても、作品のネタバレ的解説やトリックの説明などがないことが他のミステリー小説とは違うことでしょう。

 

それはこの作品において殺人事件のトリックは現実的かどうか疑わしいし、法水の言ってる事も本当なのか疑わしい故に、この作品に解説や説明などは意味がないということでしょう。

 

しかしこの作品、そして小栗さんがミステリー小説作家に与えた影響は大きいようで、私が崇拝する麻耶雄嵩さんも、確か小栗さんの影響を受けていたと読んだことがあります。

 

分かる人には分かる作品なのでしょう。

 

私が読んだ約150ページまでといろいろなサイト等を読んだ感想として、トリックや事件の背景そっちのけで、ひたすらに衒学的言動に耽る探偵もありかなと思います。

 

この辺りが反ミステリー小説と言われるゆえんなのかも知れませんね。