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何気ない毎日

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アンデッドガールマーダーファルスを1巻から4巻まで聴き終わりました。

 

3巻までで探している仇を見つけたので4巻はいよいよ最後の戦いかなと思ってましたが、残念ながら、なぜ現在そういう立場になったかという詳しい説明が主でした。

まあそれはそれでいいのですが、まだ5巻は出てないし次が出るのかどうか心配なところです。

ただ8年で4巻なので今年後半には新しい話が出そうな気もします。

 

これまで読んで気がついたことは作者は舞台を明治時代に持っていったのはシャーロック・ホームズやルパンを登場させたいからなのかなと思ってましたが、それだけでなくジュール・ベルヌの「80日間世界一周」の主人公を登場させたり、日本の歴史に興味を持っているのかもしれませんが平安京で陰陽師を登場させたり空間を自由に使ったエンターテインメント小説を書きたいのかなと思うようになりました。

第4巻ではH ・G・ウェルズの「タイムマシン」の未来の設定も出てきて、この先は空間だけでなく時間も自由に使うつもりなのかなと感じます。

 

それと感心したのは作者の武術の知識です。シャーロック・ホームズはライヘンバッハの滝でモリアーティ教授と戦い、日本の「バリツ」なるものを使って体を入れ替えて滝壺に落ちなかったということになっていますが、日本のシャーロキアンには「武術」の聞き間違いだろうということになっているようです。

「バーティツ」という当時のイギリスの護身術という説もあります。

 

しかし、原作者のコナン・ドイルは一度死んだことにしたホームズを熱烈な読者や出版社のリクエストに答えて無理やり生きていたことにするため苦肉の策として、よく知らない日本の柔術か武術を使ったということでしょう。

 

ホームズが「バリツ」なるものを使うのは本家では一度きりですが、アンデッドガール第2巻でロンドン一邪悪な男相手に使っています。

感心したというのはこの時の作者の描写がただ格闘術的に描くのではなく、相手の動こうとする意識を先に捉えてこちらから先に動く「先の先」、予備動作なく氷上を滑るように摺り足「浮身」で相手の中に入る「入り身」という表現をしているところです。

これは作者が言葉として武術を知っているだけではなく、本質を知っているから書けたことだと思います。

 

また第4巻で従者の静句が武器の練習をしているときに武器と手が一体化した感覚が書かれていますが、これなどは作者にそういう経験がなかったら書けないものかもしれません。

僕自身5年ほど前から太極拳や合気道などの武術的なエッセンスを抽出して研究してますが、ホームズや静句のところで書かれた感覚を感じたのはつい最近で、「先の先」はまだ感じられていません。

青崎有吾、若いのに色々な意味ですごいです。

 

ということで、第3巻の終わりでルパンと狼少女が出会うところで終わっているので、次出る本はその続きからでしょう。