最近、元気が出なくて、私にはもう何もないと思っていた。

だが、横になってピアノの曲を聞いていた時、父がずっと守ってきてくれたピアノのことを、ふと思い出した。

 

そうだ!ピアノがあるではないか。
 

そう思ったら、父への感謝の気持ちで心の中がいっぱいになり、涙が溢れてきた。

 

4歳頃から習い始めたピアノ。
練習は嫌いだったし、手が小さくて1オクターブを弾くのもやっとだった私。
けれど、ピアノの音色は大好きで、今でも聞いては癒されている。

マンションでも音を気にせず弾けるようにと、父は消音装置までつけてくれた。

まだ実家に置いてあり、いつになるかは分からないが、ここに持ってこようと思っている。

 

「楽器を演奏していると淋しくないよ」と言ってくれる人もいる。


なので、下手でもいいからまずは触れてみることから初めてみようと思った。

 

 

父は、私が困った時はいつも助けてくれる、本当にありがたい存在だ。

 

お父さん。いつもいつも、本当にありがとう。