5Gなどのネットワークの進化やコロナなどの影響で、いまオンラインコンテンツに注目が集まっています。その中でもリアルタイムに配信するライブ配信は大きな盛り上がりを見せています。ビジネスにおいても、セミナー、講演、株主総会、研修など最近ではオンラインで行うことが多くなってきています。
ライブ配信を行うことで、感染症対策になったり、コストが削減できたりとメリットは多くあります。
以下のページにライブ配信の活用方法やメリットなどを紹介していますので、ご参考ください。
https://www.herogaragerec.com/livecontents/
今回はその中でもライブコマースについて詳しくお話したいと思います。ライブコマースとは、インターネット上でライブ配信を行い、動画内で商品やサービスを紹介、販売することを言います。
テレビショッピングとイメージは近いですが、テレビショッピングと大きく違う点にインタラクティブ性があります。視聴者はリアルタイムに質問やコメントをしながら商品を購入することができます。単に商品を購入することに比べて、配信者とコミュニケーションを取ることで商品に対する不安や疑問を取り除けるだけでなく、買い物という行動への満足感も高めてくれます。
「モノ消費からコト消費へ」と時代が変わって行く中で、気に入ったモノをただ買うだけでなく、好きな配信者とコミュニケーションを取って買うという、やり取り（コト）に需要があります。
■ライブコマースの市場規模
しかしライブコマースと言われてもイマイチピンときてない人も多いかと思います。それはまだ日本ではライブコマースという文化が普及していないからです。
一方お隣中国では、ライブコマースの市場規模は非常に大きくなっています。中国では2019年のライブコマースの市場規模は4200億元（約6兆4000億円）にも上り、2018年の1300億元（約2兆円）から3.2倍に急拡大しています。中国と日本では国民性や状況が違うので、一概に比較できない部分はありますが、ライブコマースはそれだけ大きな可能性を秘めていると言えます。
日本のテレビショッピングの売上推移のデータがあります。それによると2008年には約4500億円だったものが、2018年には約5500億円へと増えています。テレビ離れが進んでいる世の中でも、テレビショッピングの売上は増えているのです。
■ライブコマースのカギは共感
なぜテレビショッピングの売上が伸びているのか、それは高いエンターテイメント性があるからだと考えています。ただ、商品の魅力を伝えるだけではファンは増えません。その動画が面白いからこそ、その番組や出演者へのファンが増え、購買に結びつきます。その際にポイントとなるのが「共感」です。
ライブ配信は共感を生みやすいツールです。ライブ配信の特長であるインタラクティブ性を活かし、配信者と視聴者の間で共感が生まれるようなストーリーを作ります。高いエンターテインメントと共感が生まれることで、思わずいいねやコメントを残したくなるような、ファンが増えるような配信につながります。いいねやコメントが多い配信は盛り上がり、視聴者数や購買数も増加します。共感こそが購買につながるカギと言えます。
ライブコマースの利用者に対する今後の利用動向に関するアンケートでは、約85％の人が「次回も利用したい」と答えています。それだけライブコマースでの買い物は、満足度が高いものと言えるでしょう。
日本ではまだライブコマースは浸透していませんが、逆に言えばライバルが少ない今がチャンスとも言えます。様々なサービスがオンラインへと移行しているこの機会に、ぜひライブ配信を始めてみませんか？
弊社が実際にライブ配信を行う際に使用している機材についても一部ご紹介しますので、参考にしていただけたらと思います。
PC：MACBOOK PRO
スイッチャー：Atem mini
ワイヤレスマイク：SHURE BLX1288 CVL
配信ソフト：OBS
ワイヤレスマイクに関しては電波法や電波干渉の問題があるので、安物ではなくちゃんとした製品がおすすめです。上記のマイクは最大で6本まで同時に使用できますが、マイクの種類によっては最大使用可能数も変わりますし、ピンマイクかハンドマイクかでも選び方は変わるので、用途に合わせてマイクを選ぶのが大切です。
また今回特におすすめの製品がスイッチャーのAtem miniです。こちらはカメラを4台まで繋げることができ、それぞれの映像を切り替えたり、ワイプとして小さく映したりと言ったことが簡単にできます。お値段も手頃なので、ライブ配信を考えている方はぜひ検討してみてください。
もし機材の選定で悩んでいる方がいらっしゃいましたら、弊社では機材選定から相談承っておりますので、お気軽にお申し付けください。
その他ご不安な点やご不明点などあれば、ぜひ弊社までお問い合わせください。
ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。