阿東町蔵目喜の「大師の井戸」といわれる井戸は、旅僧から一杯の水を所望された老婆が承知して手桶を提げて出て行ったままなかなか帰って来なかった。

 

 しばらくしてから息せき切って帰ってきて、水を差し出すので、旅僧がそのわけをたずねると、「この里には良い飲み水がなく、次の銅(あかがね)の里まで汲みに行ってきました」と老婆が答えたので、気の毒に思い、「あの杉の大木の下を掘りなされば、きっと困らぬほどの水が出ましょうぞ」といって旅僧は立ち去って行った。

 

 半信半疑で掘ったところ、どんな早魃にも涸れることのないきれいな水が出たという井戸で、旅僧は諸国行脚の弘法大師であったといわれている。

 

井戸は県道から細い道を下ったところになります。

 

場所はこの大きな配管があっただそうです。

この地区、私の友達の実家があったところで40年弱前に行ったことがありました。不思議な縁ですね。

 

 かつて家が建っていたところは建物はなく、雑草に覆われていました(・・;) 時の流れを感じました。

(2024.04.28撮影)