川上村中ノ原にある神明社の的祭りは約四百年の伝統をもつ百手神事といわれる。

 

 

 昔、この里に大鰻の亡霊が妖怪となってあらわれて人々を悩まし、ついに三人だけを残して他の人たちは悪疫に倒れたという。

 

 残った三人は神明社に立願し、弓矢で妖怪を退治した。これにより悪疫に倒れた人たちも快方に向かい、神明宮の霊験に驚き、その加護に感謝するため百手祭りを奉納したことにはじまるといわれる。

 

 

 神事は、部落から選ばれた弓太郎と弓次郎のほか十人、計十二人の若者が、紋付袴姿で、社殿下の窪地の一端に十人を挟んで左に弓太郎、右に弓次郎と一列に並び、三十六間(今は十二間) の前方の的を射るというわけで、的は妖怪にみたてて目・頭・胴の三つからなっている。

 

 

 中ノ原集落がわからず手前の集落で道を尋ねて、中ノ原集落まで案内していただきました。この場を借りてお礼申し上げます。

 

 さて、周防長門の伝説では「神明宮」とありますが、現地の看板は「神明社」となっているので、こちらを採用しています。

 

 神明社のまでの道案内はありません。私はあのあたりというこで探しました。迷うといけないのであえて道順はアップしません。地元の方がおられたら聞いてください。

 

宇部でも百手祭があります。こちらをご覧ください。

 

(2024.03.29撮影)